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美川憲一ベガスでド派手ディナーショー

ラスベガスのディナーショーで昨年紅白で着たクジャク衣装を披露した美川憲一
ラスベガスのディナーショーで昨年紅白で着たクジャク衣装を披露した美川憲一

 【米ラスベガス11日(日本時間12日)=岩田千代巳】歌手美川憲一(61)がラスベガス3大ホテルの1つシーザース・パレスでディナーショーを行った。同ホテルは昨年、タレントのコロッケ(47)を招き日本人によるショーに取り組んでおり、美川が2人目の登場。NHK紅白歌合戦で使用した衣装を披露するなど、500人の米在住日本人を喜ばせた。かつて、同地ではプライベートで2度、カジノで手持ちの現金を使い果たす大敗を喫しているが、本業はど派手に輝いた。

 主に米在住の日本人や日系人ら約500人が集まった。日本から遠く離れていても「美川の紅白衣装」のブランド力は高い。今回、ショービジネスのメッカに持ち込んだのは昨年末に着用した1000本のクジャクの羽を縫い込んだ手作りの一品。すそを広げると舞台一面に広がる演出に「キレイ」の声が漏れれば、多くのショーに立ち合うホテルスタッフも「ベリーナイス」とたたえた。

 サンフランシスコ、ロス、ニューヨークから駆け付けた人もいた。「アメリカで美川さんの紅白衣装を生で見られるとは」と、最後はスタンディングオベーション。美川も「考えても見ない夢のようなステージ。ちょっと不安だったけど大成功でよかった」と喜んだ。

 美川は30年前、プライベートで初めて同ホテルを訪れた。気分転換のギャンブルも、負けず嫌いですぐに熱くなる。クレジットカードがない時代で、カジノで手持ちの現金を使い果たし、ロスの友人に救いを求めた。金が無い2日間、食事もできず水だけで過ごした。20年前もやはりカジノで負け、指輪を質店に入れて1万ドル(当時のレートで250万円)を現地で調達。その後、再渡米して指輪を取り戻したが、91年にパリで盗まれた。「ケチがついたのね!」と、今なら笑って振り返れる。

 ヒルトン、MGMと並ぶ老舗ホテルで、日本人歌手として初めてステージに立った。ホテルの大型ビジョンにも美川の新曲「古都情念」のビデオが流された。「今回、VIPとしてこのホテルに来ることができて、今までの悲しい思い出のみそぎね」。

 デビューから43年。80年代に再ブレークするまでの10年、ヒット曲に恵まれない時代も経験した。「1度落ちてまた上がって。私は運がいいから、立ち直ってみせると思ってやってきた。ここまできたらやるっきゃないわ」。今回の滞在でもカジノの方は「バカラであっという間に現金が無くなった」と、悔しそうだが歌手としては勝ち名乗りのような拍手を浴びた。負けず嫌いは本物だった。

[2007年8月13日9時10分 紙面から]

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