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ジンギスカン記者会見に朝青龍騒動の余波

日モ親善特別公演「ジンギスカン」の出演者とジグジッド氏(前列中央)
日モ親善特別公演「ジンギスカン」の出演者とジグジッド氏(前列中央)

 大相撲の横綱朝青龍(26)がモンゴルに帰国した29日、東京・渋谷区の駐日モンゴル国大使館で日モ親善特別公演「ジンギスカン」の記者会見が行われた。モンゴルでは朝青龍問題に対し、日本相撲協会への抗議集会が行われる騒動にも発展しているが、平岳大(33)ら出演者は両国の友好を強調。駐日モンゴル国特命全権大使のレンツェンドー・ジグジッド氏が「早く強い横綱に戻って欲しい」と願うなど、絶妙なタイミングで開催された会見は騒動の余波に包まれた。

 朝青龍の帰国日というタイミングで「ジンギスカン」の記者会見が、モンゴル国大使館で始まった。取材陣に対し、事前に公演以外の質問への自粛要請もあり、会見は本音を隠した? モヤモヤした雰囲気で進行。その空気を察し、風穴をあけたのがベテラン俳優若林豪(67)だった。「両国にはいろんなことがありまして…。相撲です。良い形で解決して、この公演を通じて、さらに良い関係になれば良いですね」。平も「一面的ということでなく、(この公演を通じて)それ以外にも興味が向けば幸いです」と続けた。

 複雑な表情のジグジッド全権大使は会見後「個人的な考え」として口を開いた。「日本相撲協会は伝統があるところで、決まりがある。それは守らないといけない。私は日本の文化を尊重しています。彼の母親も『郷に入っては郷に従え』と話しています。私も同じ考え。朝青龍には強い横綱に早く戻って欲しい」と希望した。

 騒動のさなか、ウランバートルの日本大使館前で市民団体が日本相撲協会に対し抗議集会を行うなど、同国内に「人権侵害」を訴える動きが強まっている。同大使は「両国に及ぼす悪影響? それはありません」と、モンゴル人力士の活躍で友好のシンボルだった大相撲が、両国関係に傷を付ける事態は避けたいようだった。

 公演の実現には、日本とモンゴル両国の友好関係の懸け橋になる願いも込められている。外交関係35周年の節目の年に起こった突然の騒動に関係者のすべてが、問題の早期収束を願っていた。

[2007年8月30日8時44分 紙面から]

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