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倉木麻衣が台湾で海外初ライブ

 【台北23日=松本久】8年越しのラブコールに応え、歌手倉木麻衣(25)が初の海外ライブを台湾で行った。ささやきかけるような独特の歌唱から「歌う妖精」と呼ばれ、現地でも爆発的な人気を持つ。台湾大総合体育館に詰めかけた約5000人のファンは、オープニング曲「Stand Up」のタイトルと同じく総立ちで、スタートから熱烈歓迎した。

 「初の海外ライブです。私にとっても、皆さんにとっても素晴らしい思い出に残る1日にしたい」。2カ月の個人レッスンで身に着けた流ちょうな中国語であいさつすると、会場がドッと沸いた。「少しでも身近にファンを感じたい」とセンターステージも設置。あこがれの歌姫にやっと会えた女性(24)は「私たちファンは『平民天后』(親しみのある天使の意)とも呼んでいるんです。彼女の感動的な歌詞が全部大好き」。最前列に陣取って応援に声をからした。

 台湾で倉木人気に火が付いたのはデビュー翌年の00年だった。日本で400万枚を突破したファーストアルバム「delicious way」がミリオンヒットを記録。主題歌「Secret of my heart」を歌ったアニメ「名探偵コナン」が現地のお茶の間でも流れ、倉木人気が世代を超えて浸透。公演依頼が海を越えて殺到した。

 「今日は最高のステージでした。必ずまた台湾でコンサートをします。そして、韓国や中国でもライブをやりたい」。初の海外公演を成功させた倉木が、来年のデビュー10周年を機にアジア制覇を誓った。

[2007年11月24日8時12分 紙面から]

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