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森光子「でんぐり返しをやめます」

「放浪記」制作発表会見で笑顔を見せる森光子(撮影・長谷川元明)
「放浪記」制作発表会見で笑顔を見せる森光子(撮影・長谷川元明)

 「でんぐり返しをやめます」。森光子(87)主演の舞台「放浪記」(1月7日~3月30日、東京・有楽町シアタークリエ)の制作発表が29日、都内で行われ、森は61年の初演以来名物となっている「でんぐり返し」封印を明らかにした。「複雑な気持ち」という森は「でも、やってしまう日もあるかも」とハプニングを予告した。来年2月に上演回数1900回を達成するが「100歳までやれれば幸せです」と主人公・林芙美子役を生涯演じる覚悟も明かした。

 「放浪記」で観客が最もわく森の「でんぐり返し」が封印される。作品が初めて雑誌に掲載された喜びから森ふんする芙美子が「でんぐり返し」をみせる名場面。しかし、制作する東宝内では「首に負担が掛かり、毎日やっていれば不測の事故の可能性もある。いつまでもやらせていいのか」との声が上がり、数日前に森に封印を打診していた。

 森は「複雑な気持ち。寂しいというか、申し訳ないという思いです」と明かした。61年の初演で3回でんぐり返しして以来497公演、81年から1回に減らし1361公演を重ねた。前回05年の公演まで1858公演で計2852回転。今では一番拍手の起こる場面になっていた。「ご心配をかけていたとは知らなかった。こんなに愛される『放浪記』が長くやれるようにとの気持ちと受け止めました」と神妙に封印を誓ってみせたが「でも、やってしまう日があるかもしれません」とハプニング宣言。共演の有森也実(39)が「その時は私が抱き締めて防ぎます」と笑わせた。

 「放浪記」を生み育てた芸術座が05年に閉館し、今回は新劇場シアタークリエへの初進出となる。2月23日に1900回を達成し、クリエ公演後は4月富山、5月福岡・博多座、10、11月大阪、11、12月名古屋・中日劇場と約8カ月の長丁場。来年3月に「放浪記」作者の故菊田一夫氏の生誕100年を迎えるが、森は「私ももうすぐ100歳。それまで『放浪記』ができればどんなに幸せか。できれば千秋楽を決めずにやりたいだけやって『明日やめたい』って言ってみたいですね」。

 ひざの屈伸を繰り返すヒンズースクワットを朝75回、夜75回の計150回行い、毎日50~60グラムの肉、3個の卵を欠かさない。「長くやれたのは健康のおかげ。『放浪記』は50年近くになりますが、必ず台本は一から覚え直して、自分の解釈に間違いがないか、もっとすてきな表現がないか探りながらやっています。今回も1幕1場から疑問が起きて、役づくりをしています」。再来年には前人未到の2000回を達成するロングランの秘密は森の前向きな姿勢にある。

[2007年11月30日9時58分 紙面から]

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