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久米氏フジ「ガリレオ」で29年ぶりドラマ

 キャスター久米宏氏(63)がフジテレビ系ドラマ「ガリレオ」(月曜午後9時)の最終話(10、17日放送)にゲスト出演することが2日、分かった。主演の福山雅治(38)のラブコールで実現した。久米氏のドラマ出演はTBSアナウンサー時代の78年「七人の刑事」以来29年ぶり。殺人事件をめぐり福山と対決する。

 久米氏は29年ぶりのドラマ出演に「フジテレビがこんな無謀なことをする理由が理解できません。その無謀な話にのってみようと思ったのは、断ち切れない好奇心のため。でも『きっと恥をかくからやめた方がいい』と、もう1人の自分が叫んでいます。とにかく、皆さんの足手まといにならないように頑張るだけです」と話す。

 「ガリレオ」は福山演じる大学の物理学科の准教授を湯川が明晰(めいせき)な頭脳で難事件を解決する物語。久米氏は湯川と師弟関係にありながら、ある事件によって決別した物理学者の木島を演じる。湯川でさえ天才と認める数少ない人物で、殺人事件の重要なカギを握る存在として登場。天才同士が事件をめぐって対決する。「七人の刑事」には故芦田伸介さん演じる警部に取り調べを受ける場面のみの出演だったが、今回は2週連続放送の前後編フルに登場する。

 ラブコールを送ったのは福山だった。「最終話という舞台に、最高のスリルを作り上げるためには、久米さんが持っておられる圧倒的な知性以外には考えられませんでした。最強の対戦相手に身震いしています」。久米氏がテレビ朝日「ニュースステーション」のキャスター時代、00年のシドニー五輪でテレビ朝日のスペシャルリポーターを務めて以来の共演を喜んでいる。同局鈴木吉弘プロデューサーは「久米さんの理知的でスマート、かつユーモアのセンスにあふれるところが、木島の役にぴったり」と説明する。

 「ガリレオ」はこれまで7回の視聴率がすべて20%を超えるヒットドラマ。毎回、犯行のカギを握る役柄で出演するゲストも話題になっていたが、最終話も意外な大物が用意された。

[2007年12月3日8時24分 紙面から]

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