このページの先頭



ここから共通メニュー

共通メニュー


ホーム > 芸能 > ニュース


芸能メニュー

75歳仲代達矢が能登復興へマクベス上演

27年ぶりに「マクベス」に挑戦する仲代達矢(右)と若村麻由美
27年ぶりに「マクベス」に挑戦する仲代達矢(右)と若村麻由美

 俳優仲代達矢(75)が昨年3月の能登半島地震で被災した能登復興のために立ち上がった。石川県七尾市にある能登演劇堂で09年9月から11月まで「マクベス」を上演することになり、25日、七尾市で会見を行った。「能登に恩返ししたかった。75歳の僕がマクベスをやるのも冒険と思う」と役者人生をかけた公演となる。

 仲代にとって能登は第2の故郷だ。85年から主宰する無名塾の合宿を旧中島町(現七尾市)で行い、95年には仲代が監修し名誉館長ともなった能登演劇堂が誕生した。以降、無名塾の全国公演は能登からスタートしてきた。そんな愛する能登で起こった地震に心痛めた仲代は「お世話になった能登に恩返ししたい。元気づけるために、能登限定で『マクベス』を上演したい」と七尾市側に申し出た。それを受けて武元文平市長を委員長とする実行委員会を立ち上げ、能登限定で3万人動員を目指す50日間公演を決めた。

 東京など全国展開せず、能登限定にした今回の公演を、仲代は「冒険です」と打ち明けた。「人口6万人の七尾市で、50日間に3万人を呼ぶことは並大抵なことではない。役者を五十数年やってきたけれど、こんな冒険は初めてです」。そして82年以来27年ぶりとなるマクベス挑戦にも「私も75歳。肉体的にマクベスができるのか。今から鍛え直したい。今の仲代がマクベスを演じることも冒険だと思う」。

 そんな仲代を地元が後押しする。この日の会見前に七尾市名誉市民章が贈呈され、夜には昨年受けた文化功労者を祝う会が地元主催で行われ、谷本正憲石川県知事らも駆け付けた。七尾市は県外からの観客は1万5000人前後になるとみており、3億~5億円の経済波及効果を期待している。

 公演も演劇堂ならではの演出となる。舞台奥のホリゾント(大扉)が開くと日本庭園が広がるが、合戦の場面では福島・相馬から連れてくる6~7頭の本物の馬が登場。有名な森が動く場面では市民エキストラ約100人が木を持って参加する。仲代は「これまでにない公演になる。成功すれば世界一のマクベスになる」と自信をみせた。

[2008年1月26日9時4分 紙面から]

  • エヌスクへ

【PR】

関連情報

最新ニュース

記事バックナンバー


「75歳仲代達矢が能登復興へマクベス上演」に関する日記

  1. エヌスクユーザーなら、自分の日記をこのページに  できます。
  2. まだエヌスクに登録していない方は こちらで新規登録 ができます。


このページの先頭へ