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倖田来未「羊水」発言で一部CM中止

 歌手倖田来未(25)が先月29日深夜のラジオ番組で「35歳を回るとお母さんの羊水が腐る」と不適切発言した影響で、出演する一部CM放送が中止となった。4日、倖田を起用する5社がそれぞれ対応を協議し、キリンビールは放送予定のCMや掲載予定の広告を「差し控える」と決定。ホンダもホームページ(HP)から写真を削除するなど対応に追われた。一方、騒動でPR活動を自粛していた最新アルバム「Kingdom」はオリコンチャートで初登場1位を獲得した。

 週明けの各社が対応に追われた。チューハイ「氷結」シリーズで倖田をCM起用するキリンビールは「事態を厳粛に受けとめ、今後も放送予定だったCMや掲載予定の広告を当面は差し控えることにしました」と決定した。CMキャラクター契約については「社内で議論中です」としたが、この日夜までに商品HPの倖田の写真を削除する作業を完了した。

 軽自動車「ゼスト」のホンダは「CMは1月末に放送が終了していますので変更はありません。ただし、倖田さん本人が活動を自粛していますし、商品PRにふさわしくない」として、この日付で倖田が登場する特設サイトを閉鎖した。

 騒動発覚後、即座にHPを一時停止したコーセーは「お客さまから不快な思いをしたとの指摘が多かったため迅速に対応しました」とした上で「少数ですが、擁護する声もある」として今後について検討を続ける。所属事務所エイベックス・エンタテインメントの営業担当者はこの日、各社を奔走し、騒動の謝罪と善後策の提案に終始した。

 渦中でも、CD売り上げはトップを守った。11日付オリコンチャートで最新アルバム「Kingdom」が初登場1位を獲得。先月30日の発売以来、42・1万枚を売り上げて2位に35万枚以上の大差をつけた。ただし、今回の騒動で同アルバムのPR活動を自粛。女性ファンが中心層となる倖田だけに、今後の売り上げには影響を及ぼしそうだ。

[2008年2月5日7時34分 紙面から]

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