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X JAPAN復活ライブ3・29を追加

 【ロサンゼルス10日(日本時間11日)=岩田千代巳、千歳香奈子通信員】X JAPANが3月28、30日に東京ドームで行う復活ライブに29日が追加され、3日連続となることが分かった。リーダーYOSHIKIの体調面などから不可能とされていた連続公演だが、予約だけで定員の倍を超えるファンの熱意に応えた。“3連戦”前には自分への激励も兼ねてセンバツ出場の千葉・安房を甲子園で応援する予定だ。この日、第50回グラミー賞授賞式が行われ、英歌手エイミー・ワインハウス(24)が5部門で受賞。YOSHIKIもVIPとして招待された。

 X JAPANが復活を告げる3月28日「破壊の夜」、同30日「創造の夜」とタイトルされたライブに同29日の「無謀な夜」が加わった。Xの3日連続公演は92年1月以来。その時は終演後に医師が駆け付け、2日間ホテルのベッドの上だった。激しいドラムプレーの代償で首を痛め、けいつい椎間板(ついかんばん)ヘルニアのため公演をキャンセルしたことがあるYOSHIKIにとって、3連戦は無謀だった。

 それでも、チケットは予約だけで20万枚に迫り、定員5万人前後の東京ドームでも2公演では収容できない状況が決意させた。「はっきりいって不安です。自分で言うのもなんですけど、無謀だなと。(ボーカル)TOSHIも歌うのが大変だろうし。でも昔から支えてくれたファンがチケットを取りにくい状況であると聞き、1週間悩んで決めました」。1度は増席やオークションによるプレミアム席の設置を決めたが、それを見送り、より多くのファンの前に立つ。

 やるからにはプログラムの7割は激しい曲になる。「セーブしたくないから全力で行きます。命を張ってやろうと。やるからにはキャンセルはあってはならない。そうでないと追加公演の意味はありませんから」と約束した。

 素直に「不安」を口にするYOSHIKIだが、ファンの期待とともに母校の甲子園初出場に励まされている。センバツ開幕は3月22日で、1回戦の観戦は十分に可能だ。「僕も(ドーム公演で)ナーバスになっているので、甲子園に行って元気を付けてこようかなって。お互いにがんばりましょうという感じです」。同校ブラスバンド部はXのヒット曲「紅」を応援曲に演奏し、YOSHIKIがプレゼントしたドラムセットをアルプス席でたたく計画もある。「うれしいです。決勝まで残れば、倒れていようが絶対に行きますよ」。目標のドーム公演完走と母校の進撃を願い「ミラクルを起こしたいし、起こると信じています」と決意を語った。

[2008年2月12日8時26分 紙面から]

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