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第5回は岩手県矢巾町で120人参加

 日刊スポーツ新聞社創刊60周年記念として、今年4月から開講している伊原野球塾。9月17日には岩手県紫波郡矢巾町の矢巾東小学校で第5回を開講した。参加した地元・矢巾町の小中学生約120人が元プロ野球選手の熱心な指導を受けた。


速球を投げるには人さし指と中指をくっつける

子供たちにボールの正しい握り方を指導する松沼雅之講師
子供たちにボールの正しい握り方を指導する
松沼雅之講師(撮影・塩野滋)

 今回の講師は伊原春樹塾長(57)を筆頭に、広野功さん(62)、松沼雅之さん(50)、元ロッテの捕手・猪久保吾一さん(38)。また、講師陣をサポートする形で、8月開催の都市対抗予選で活躍した「岩手21赤べこ野球軍団」の選手たちも参加した。
  その中で、西武で通算69勝を挙げた松沼さんの投手指導にスポットをあてる。
  まずは、ストレートの正しい握り。人さし指、中指を縫い目にかけ、指の間は指1本分よりもやや狭くする。「速い球を投げたい子は、人差し指と中指をくっつけた方がスピードが出るぞ」とワンポイントアドバイスも忘れない。
  次は変化球。「何か教えてほしい変化球あるか?」と松沼さんが問いかける。矢巾北中の遠藤剛くん(13)が「タテのスライダーを教えてください」とリクエスト。ヨッシャとばかりに松沼さんは「ひねるのではなく滑らす。腕の振りもストレートに近い感じで投げた方がいい」と的確に分かりやすく教える。遠藤くんが軽いキャッチボールで試してみると、ボールはタテのスライダーの軌道を描いた。松沼さんは「曲がってるじゃん!」とすぐさまほめた。遠藤くんは「曲がりは微妙だったけど、教えてもらってよかった」と手応えをつかんだ様子だ。
  その後、松沼さんは1人1人のキャッチボールを見て回る。「軸足でしっかりと立つ」、「前足を投げる方向に真っすぐ踏み出す」などテキパキとアドバイス。投球の基本動作を身に付けることの大切さを説いた。
  次回はいよいよ伊原塾最終回。10月28日、埼玉県の三芳町営グラウンドで開講される。


野球も勉強も基本が大事

伊原春樹塾長が子どもたちに
伊原春樹塾長が子どもたちに
守備と走塁の基本を指導した

★伊原春樹塾長
  「野球も勉強も基本がしっかりできれば、応用につながっていく。まずは基本が大事」と開会であいさつし、子供たちに語りかけた伊原塾長。その言葉どおり、実技指導でも守備・走塁の基本を徹底指導した。走塁では一塁を駆け抜けるときに「左足で踏んだほうが、ケガが少なくなる」と参加選手に実体験させながらの指導。矢巾中の村松海輝くん(13)は「今まで右足で踏むものとばかり思っていたけど、左足の方がいいことを初めて知った」と教えを受け、新たな知識を得たようだった。



バッティング体操を実践

子どもたちといっしょにバッティング体操をする
子どもたちといっしょにバッティング体操をする
広野功講師

★広野功さん
  第4回伊原塾に引き続き、バッティング体操を紹介。選手だけでなく、保護者や指導者まで一緒に体操を実践し、大盛況となった。雰囲気を盛り上げたのが、西徳田ブルーウィングスの小原秀友くん(11)。広野さんに「バッティング見てほしい人いるか?」と聞かれると、真っ先に挙手。自分の名前を大きな声で叫んだ。「おじさんな、元気な子大好きだよ~」と広野さんは大喜び。小原くんは「ヘッドが入りすぎていたのを直してもらいました。将来は小笠原選手(日本ハム)のようになりたい」と目を輝かせていた。






自らお手本見せて

捕手の基本を指導する
捕手の基本を指導する
猪久保吾一講師

★猪久保吾一さん
  伊原塾、3度目の登場となる猪久保さん。この日も子どもたちに負けない大きな声で熱血指導を披露した。キャッチボールでは、(1)左肩と左足を投げたい方向に真っすぐ向ける。(2)ボールを持つ手を耳に持って来る。以上2点を重点に指導。その後、二塁へのスローイングを体で覚えるために、右足で軸を作って、左足でステップするというリズムを、自らお手本を見せながら繰り返し行っていた。指導を受けた矢巾北中の細田拓也くん(12)は「基礎から教えてもらい、勉強になりました」と満足そうだった。









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