<波止FISHING>

 メジロ、スズキが絶好調で釣れ続く大阪・岸和田の波止へ大物を狙って11月30日に釣行した。午前5時ごろから同所の「山田渡船」(日刊銀鱗倶楽部加盟店)の船で沖波止の北端にあがった。早朝はワインド釣法で75~80センチのタチウオを5匹ゲット。その後は生きアジをエサに飲ませ釣りで正午までに53センチのハマチ、65センチのスズキを仕留めた。周りの人も続々とサオを絞り、ラインを引き出して走る良型回遊魚の強引きを満喫していた。

 今年の岸和田の波止は絶好調。水温が高いせいか、小アジの入れ掛かりが続いており、それを追って青物やスズキの群れが回遊し朝夕にはタチウオも狙える。夜明け前の午前5時過ぎに沖波止の北端へあがった。

 朝まずめは手返し良くワインド釣法でタチウオを狙う。前方へフルキャストし5秒ほどのカウントダウン。ロッドを縦にシャクってルアーをダートさせていくと、同6時過ぎからタチウオが好反応を示し30分ほどで75~80センチを5匹キープ。次はサビキで小アジを20匹ほどゲット。飲ませタックルに持ち替え生きアジを背掛けに大物を狙う。タナは4ヒロ。青物、スズキの回遊を待つと同7時半ごろから周りの人がサオを曲げだし50~65センチのハネ、スズキが続々とあがりだす。

 そして私にもウキがズボーッと海中に入る食いアタリ。これが飲ませ釣りの醍醐味(だいごみ)だ。ラインが走り出したところで合わせるとロッドが弧を描き、獲物が一気に走りだす。青物だ。3分ほどかけて弱らせながら引き寄せ、タモに収めたのは53センチの良く肥えたハマチ。

 その後も50メートルほど右の三宅さん親子(堺市)が親子で代わる代わる70センチのスズキと50センチ級のハマチを仕留め、左側の中村さん(東大阪市)も70センチ級のスズキをゲット。よほど小アジの群れが大きいのかフィッシュイーターが小アジを追いかけ回している感じ。

 私にも、再びウキがスポーンと入る鮮明なアタリ。今度は先ほどよりも引きが弱いがパワーは十分。水面でのエラ洗いをロッドワークでかわしながら65センチのスズキを仕留めた。次はメジロを食わせようと青物の回遊を待ち続けたが残念ながら反応はなく正午に納竿。

 この日は波止全体でハマチが20~30匹、スズキ、ハネも同数程度あがっており、船釣りを思わせるほどの好釣果。小アジが鈴なりで掛かる間は波止から豪快な釣りが楽しめそうだ。【日刊FPC・前西喜弘】

 【今後の見通し】メジロやハマチ、スズキは今が狙い時だ。水温が下がり小アジが減るまでは狙える。回遊魚以外にも良、大型チヌやメバル、カサゴなどの根魚も良く釣れておりしばらくは満足釣果が期待できる。

 【問い合わせ】山田渡船【電話】072・436・3949。渡船料金は大人2000円、女性、小人(中学生以下)1000円。出船は午前5時~。納竿の最終は午後9時。季節により変動するので同渡船に要確認。

 【交通】南海本線・和泉大宮駅下車、徒歩約20分。同春木、岸和田駅からタクシー利用が便利。車は阪神高速湾岸線の岸和田北ICから臨海線へ出て南下。新港町の交差点を右折して同渡船の駐車場へ。