<フィッシング・ルポ>
悲願の初V!
「2012日刊スポーツ・フィッシング・サーキット」磯&釣具店ブロック・クロダイ部門の内房・金谷地区(千葉)決勝釣り大会は6日、予選を勝ち進んだ計16人が集結して行われた。あいにく南西風が強いため、午前10時半までの短時間競釣となったが、朝の好機を逃さず42・5センチ(1・3キロ)を仕留めた小川清二さん(56=千葉県成田市)が、大会参加20年目にして初優勝をゲットした。
金谷の磯のクロダイは今年、乗っ込みが遅れ、その分、現在もダラダラと続いている模様だ。それを裏付けるように、参加選手16人中(予選の)5位までが53・5センチをトップに50センチ超をゲットしている。小川さんは43センチで最下位通過だったが、「抽選で7番を引き当てたのがラッキー」と振り返る。釣り場は、渡船前のくじ引きで自ら選択し選んだのは、予選で獲物を釣り上げ、験のいい「不動岩」だ。
しかし、この日は朝から南西風が強い。渡船を担当する岡沢裕治船長(34)も「ソコリ(最干潮時)が午前10時半ごろで、それ以上は波が高く無理」と、早々とストップフィッシングを設定。選手たちも朝の〈一発勝負〉に懸けた。
小川さんは、沖向き約10メートルにポイントを絞り、春は〈浅ダナを狙え〉のセオリー通り、棒ウキでタナを2ヒロ半(約3・75メートル)に取った。潮温が20度以上ありエサ取りの猛攻を避けるため、コマセはオキアミ5キロに「チヌパワームギ」「オカラだんご」1袋ずつを練り込み、硬めにして足元に投入。浮遊物周りを、ウキのトップ(頭部)を沈め気味にして流す。
午前8時過ぎだ。ウネリの中でトップが10センチほど消し込んだのを見逃さず、ゆっくり〈聞き合わせ〉-。途端にギュンギュンッ!
相手は意外と暴れず「メジナと思った」が、6分余りのやりとりの末、海面下で反転した魚体がギラリ、と光った。慌ててタモ網に取り込んだのが優勝魚だ。
この光景を目撃していたのが、「二つ島」の池田佳寿光(かずてる)さん(41=東京都豊島区)だ。沖向き左側をウキ下2ヒロ(約3メートル)の浅ダナで攻めていた。ポイントは砂地。「クロダイが好む場所で餌も見つけやすい」という。エサ取り対策として、コマセはオキアミ3キロに「チヌパワーMP」2袋を手練りで足元にまき、潮流れに乗せてポイントへ-。繰り返すうちに午前9時半ごろ、32センチ(550グラム)がヒット!
「次はもっとデカもの」と意気込んだが、無念にもストップフィッシング-。
結局、獲物提出はこの2人だけ。それだけに価値ある釣果といえるだろう。小川さんは、磯釣り歴30年で同大会は参加20年目、「初めて優勝できて感無量」と喜びをかみしめる。一方、池田さんは同大会で4年前に優勝、3年前が3位で今年は準優勝、と〈ベスト3入賞〉の快挙を達成。新妻麗さん(36)から「おめでとう」の言葉をかけられ顔をほころばせた。そして、2人ともに「来年はV2」を誓った。【長瀬川忠信】
◆成績(クロダイ1匹の全長で同長は重量審査)
(1)小川清二42・5センチ(2)池田佳寿光32センチ
▼問い合わせ
日刊スポーツ新聞社指定「岡澤釣具店」【電話】0439・69・2232。沖磯の渡船は予約制で午前6時から、料金3000円。交通なども含め詳細は要確認。HP<http://www.koushin-group.jp/isotop.html>

