<ソルトウオーターFISHING>

 リバーシーバスの好期が到来。今期は水量が多く稚アユのそ上も良好な徳島・阿南市の那賀川下流へ大型を狙って釣行した。午後9時ごろからルアーのキャスティングで挑戦。適度な濁りが入り月明かりもある好条件の中、稚アユがたまる流シン脇のヨレをスリムミノーで攻めると良型が好反応。同11時すぎまでにブリブリに肥えた45~65センチを5匹仕留めた。引き続き増水後の稚アユパターンで良、大型の数釣りが期待できる。

 下げ潮の7分から干潮までを攻めようと午後9時ごろ、大京原橋から約300メートル下流の右岸に入った。ポイントは本流と分流が当たる流れ込み。まとまった雨が降った影響で水量が増え、薄濁りが入っており、満月前の大潮で月明かりもあるベストの状態だ。

 まずは11センチのリップレスミノー(パール)をチョイス。ベイトがたまりそうな流シンより手前の流れのヨレへルアーをキャスト。スローリトリーブで引くとフックに何かが当たったようなわずかな感触。ルアーを回収すると7センチほどの稚アユが掛かってきた。どうやらヨレから手前にかけて稚アユが群れているようだ。

 これは釣ったも同然だとにんまり。だが10投しても反応がなくルアーをアユカラーに交換してもダメ。シルエットが違うのか?

 それならと9センチのスリムタイプにチェンジすると一発で反応。ガツガツと明確なアタリがきてフッキングを入れるとヒット。

 バシャバシャとエラ洗いを連発するがそんなに大きくなさそうなので強引にランディング。キャッチしたのはプリップリに肥えた45センチのリバーシーバス。続けて同じポイントを狙うと連続ヒット。上流へ走る好ファイトをみせるが強引にこちらを向かせて引き寄せ56センチをキャッチ。

 その後もスリムミノーが稚アユにマッチしたのかナイスボディーのシーバスが好反応。数投後にガツンと本日一番の大きなアタリで良型がヒット。バシャバシャと水しぶきを上げる派手なエラ洗いで抵抗しグイグイ底へせぎりながら突っ込むグッドファイトをみせる。

 活性が高いシーバスとの駆け引きを楽しみながら慎重に応戦。じわりじわりと引き寄せ、キャッチしたのは稚アユをたっぷり捕食して良く肥えた65センチの銀ピカ。その後も40センチ級を2匹追加したところで潮止まりを迎え同11時すぎに納竿。ベイトの稚アユが多くシーバスの活性も良好。例年以上の好感触を得た。【日刊FPC・長井淳】

 【今後の見通し】梅雨明けまで増水パターンでリバーシーバスが釣れ続くと思われる。50センチ級をアベレージに数釣りが期待でき、80センチ超のランカーサイズも十分に可能性がある。稚アユがそ上する岸近くの流れが緩い駆け上がりが狙い目。

 【交通】徳島から国道55号を南下。小松島市に入り大林北の信号を右折し同国道(土佐東街道)へ。那賀川を渡ってすぐの信号を左折。県道191号を河口方面へ走り大京原橋周辺へ。