<フィッシング・ルポ>
「2012日刊スポーツ・フィッシング・サーキット」船釣りブロック・マダイ部門の静岡・駿河湾地区大会が12日、4地区合同で御前崎港を本部に開催された。潮温低下の釣況の中、来日21年目のシージネイ・トポルスキーさん(46=浜松市)が1・16キロのマダイを仕留めて大会史上初となるブラジル人の優勝者となった。
駿河湾のマダイ大会では、ブラジル生まれのポーランド系3世のトポルスキーさんがただ1人、マダイをキャッチして日刊スポーツ・フィッシング・サーキットでは初めてとなるブラジル人覇者となった。
大会は久料「魚磯丸」、大井川港「海政丸」、焼津小川港「幸進丸」、そして本部となった御前崎「博洋丸」の4地区合同で計28人が参加して実施された。大会開催の3日前まで20度台だった潮温が18度台まで急降下した影響などで、マダイの活性が鈍った。さらに御前崎沖のウネリの激しさも加わって、微妙なマダイのアタリが取りづらく、ベテラン釣り師が大苦戦した。
イサキ、メダイ、サバ、アジ、メジナなどのバラエティーに富んだ魚種の釣果は各船から報告があったが、肝心のマダイが釣れなかった。そんな中、午前10時半ごろ、水深約70メートルの御前崎沖でトポルスキーさんの3・3メートルの軟調ザオが満月のようにしなった。慌てずに合わせて、ゆっくり手巻きで慎重に巻き上げた。サイズは小ぶりではあったが1・16キロ(43センチ)のマダイを釣り上げた。
釣り大会には初出場のトポルスキーさんだが、釣り歴は故郷サンパウロから30年以上で「サッカーは好きじゃないけど、釣りなら何でも好き」と話す。「博洋丸」大沢勲船長は「もうウチで釣りをして11年だね。みんなに『トポちゃん』と呼ばれてるよ。会社員なんだけど、一時期本気で漁師になることを考えていた。釣り師のスジとしてはかなり上級」とほめあげた。
今回の勝因についてトポちゃんは「船長のタナを守っただけ。一番好きなタイ釣りで優勝できてうれしいよ」と笑顔で締めた。

