<釣りステーション>
アユ~GO!
静岡県内の河川でいよいよアユ釣りが解禁する。例年とは異なり、今年は“順番”が入れ替わって20日に狩野川、26日に興津川がスタートする。天然アユのソ上は、どちらも時期的な遅れはあったものの、昨年よりは多い模様だ。日本友釣同好会会長の相吉孝顕さん(78=日刊釣りペン・クラブ)が、両河川で行われた友釣りの試釣の結果と合わせ、近況をまとめた。
【狩野川】今年は、興津川より先に解禁するという異例のスタートを切る。それを前にして10日、地元の漁協関係者ら30人による友釣りの試釣が行われた。
この日は、外気温は22度台。濁りはなかったが、水位は15センチほど高く、試釣を始めるころから雨が降りだし、釣りづらいコンディションだった。水温も16度台で今イチ低い。加えて、ゴールデンウイーク中(5月2日)に降った大雨による増水でアユの餌になるアカがほとんど流されていて、友(オトリアユ)の追いも鈍い状態だ。
そんな中で私も参加し、最も釣果を伸ばしたのは、田沢橋付近だ。4人がサオを出し、計61匹を収めた。ここでは、最大は16センチ(35グラム)だったが、嵯峨沢橋付近では17センチ(40グラム)が掛かり、数では(4人で)計29匹。他に目立ったところでは、宮田橋付近で15・5センチを含み4人で計28匹、修善寺橋付近が4人で計13匹。全体的には、サイズは小ぶりで、やはりアカ付きが十分でないことが影響しているのだろう。特に大見川合流点付近から下流域はあまりパッとしなかった。雲金のオトリ店「旭水園」の菊池啓作さん(78)も「大見川合流点付近から下流域は解禁当初は厳しい」との見方をしている。
ちなみに放流は、全体で予定している計6トンのうち4・2トン(約25万匹)を終えている。種苗は全て静岡産の「F3」だ。解禁当初は、これら放流アユがターゲットになるが、天然アユのソ上も量としては4月の調査期間内で約80万匹が確認されているという。中には、ヘチを走るアユも見られ、何よりも新アカが付くことが絶対条件。そのためにも照り込みが続くことが必要だが、本番(解禁)に間に合うかどうか?
昨年9月にあった台風15号の大増水で川相が変わってしまった場所もあり、解禁を早めた今年、フタ開けが注目される。
▼問い合わせ
「旭水園」【電話】0558・87・0162。日釣り券1600円(現場購入は2400円)年券1万円、オトリアユ1匹600円。交通も含め詳細は要確認。
【興津川】こちらも昨年9月の台風15号で十数年ぶりの大増水となり、護岸が崩れるなど6カ所で被害を受けた。現在、中河内川合流点に近い高瀬と和田島エンテイ付近で災害復旧工事が続けられているが、アユ釣りのシーズン中は河川に影響がない施工がされる見込みだ。
ただし、和田島エンテイ付近では定期バスの運行時間に合わせて通行が可能になるものの、それ以外は迂回(うかい)する対応がとられている。そんな中で14日、地元漁協関係者9人による試釣が行われた。
晴天で外気温24度台。川は平水時より12センチ低く、水温は19度台。上流域は西里エンテイ下流端から高瀬出合い上流端間、中流域は高瀬出合い上流端から丸淵下流端間、下流域は梨ノ木エンテイ下流端から福山淵上流端間と3地区に分かれ、1時間やった結果、各地区で計99匹取り込まれた。サイズは、最小13・5センチ(20グラム)最大17・5センチ(46グラム)が友釣りにヒットし、平均で15センチ余りという内容だ。
放流は、海産と人工産を含め計約4トンを終了。天然アユのソ上は、4月の中旬ごろから量が増えている。
興津川に精通する「チームあこがれ」の横山愛治さん(64)によれば、上流域で石が砂をかぶっている場所もあるが、梨ノ木エンテイ付近や小島中学校と漁協裏周辺、それに高瀬など岩盤になっているところは川底が安定しており、アユも多いという。アカは、全体で70~80%程度の付き具合で、今後照り込みが続き水温がさらに上がれば、「アカ付きもベスト」の見通しで、「水温の上昇に伴って天然アユのソ上が増えれば、放流アユも活性化する」と付け加えた。
▼問い合わせ
日刊スポーツ新聞社指定「あこがれ亭」【電話】054・393・3814。日釣り券1200円(70歳以上&女性と中学生以下600円)現場購入1700円。年券6000円(70歳以上&女性と中学生以下4000円)オトリ1匹500円。宿泊可能。HP<http://akogaretei.burari.biz/>
▼交通
電車はJR東海道本線・興津駅からタクシー利用。マイカーの場合は東名高速・富士インターから海岸沿いの国道1号を静岡方面へ走り、興津インターから国道52号に入り小島右手の「あこがれ亭」へ。

