<フィッシング道>

 例年に比べ遅れていたハモが苫小牧でようやく姿を見せ始めた。11日、苫小牧の隣にある厚真町の浜厚真漁港で30センチ台の小さいサイズが3匹上がった。このところ苫小牧東、西港でも釣果が上がってきており、水温上昇とともに本格化してきそうな気配だ。

 当日は、釣り仲間の碓井一樹さん(38)と今年初のハモ釣りに出掛けた。夕方に現地に着くと数人の釣り人が竿(さお)を出しており、話を聞くと港内で30センチ前後のクロガシラが上がっていたが、ハモの話は聞けなかった。午後7時ころから、本命のハモ釣りを開始、30分ほどして微弱なアタリを確認し、上げてみると35センチほどのハモをゲット。幸先良いスタートを切ったものの、その後アタリは散発になり、午後10時には完全に沈黙状態となった。

 結果としては納竿までに33、35、39センチの小ハモ3匹。ハモに逃げられたせいで仕掛けが絡まって上がってきたのが3度あった。間違いなくハモは寄って来ているものの、まだ活性が低いためか、アタリがかなり小さい。軟らかい竿を使っての繊細な釣りが要求された。【リポーター・藤本康隆=38】