<ソルトウオーターFISHING>

 兵庫・東播の鹿ノ瀬で青物のジギングがシーズンイン。今年はツバスが少なく、早くもブリブリに肥えたハマチが回っている。11日、明石・東二見のルアー船「西海丸」(日刊銀鱗倶楽部加盟店)で午前6時ごろから同瀬に入るといきなりメジロのナブラに遭遇しヒット。その後も船中でシオサイズのカンパチ交じりで丸々としたハマチがポツリポツリと掛かり、午後1時までに48センチを2匹ゲット。サオ頭の萩原章夫さん(明石市)は66センチのメジロに43~48センチのハマチを6匹仕留めた。これから青物の活性が上がり数、型ともに期待できる。

 鹿ノ瀬のジギングはスリリング。ポイントの水深が30メートルまでなのでアタリがダイレクトに伝わり、潮が瀬にぶつかって噴き上げるポイントもあって流れが速く青ものの引きが強い。

 午前6時ごろ、同瀬に入るといきなりメジロのナブラがお出迎え。右舷の岡田佳孝さん(神戸市)が1投目でサオを絞り63センチをキャッチ。「底から5回ほどワンピッチでしゃくり上げたら来た。ガツンとした豪快なアタリがたまらんね」とグッドスマイル。

 船尾でも萩原さんが「中層でドンと来た。船べりでよく締め込んだ」と66センチを釣りあげ、好ファイトに満足顔。ナブラが消えたあとはボトム攻め。チョイ投げし、ベイトのイカナゴが群れる底から1メートル以内を斜め引きで探っていく。

 ワンピッチジャークか棒引きで食いを誘うと、またまた岡田さんにアタリ。48センチのハマチ、42センチのカンパチを連発。右舷の後藤禎之さん(神戸市)も「ゴンと食ってきた」と同型を仕留め、私も丸々と肥えた48センチのハマチをゲット。

 「今年のハマチは太い。イカナゴをたっぷり食っているから脂が乗っていてうまいぞ」と西海誠晃船長。若潮で潮の動きが悪いのか、青物の活性がいまひとつ上がらないが、常連の巧みなアプローチにブリブリのハマチがポツリポツリと反応。

 「朝一にサワラをばらした」と悔しがる右舷の有吉涉さん(明石市)も反撃とばかりに手返し良いベイトタックルで勝負。ジグを確実にボトムで泳がせ45センチ超のハマチを連続で仕留め「ここの青物はアタリ、引きともに最高だよ」とにっこり。

 萩原さんも「着底後のだだ引きによく当たるよ」と同型を連発。私も遠投し底から一気にジグを引くとガツン。勢いよく締め込む引きをかわして48センチを追加。

 その後もていねいに底近くを攻める人に散発ながら45~48センチが掛かり潮止まりの午後1時前に納竿。サオ頭は萩原さんで43~48センチのハマチ6匹に66センチのメジロもキャッチ。ジグはセンターバランスでイカナゴに似た細身のものが良かったようだ。【近江康輔】

 【今後の見通し】ハマチ、メジロはこれからが本番。まだまだ群れが入ってきて数、型とも期待できる。今は群れが広範囲に散らばっているが数カ所に固まりだすと面白くなり10~11月に最盛期を迎える。10月頃からは、ベイトがタチウオの新子になるのでシルバーのロングジグも必携。

 【問い合わせ】西海丸【電話】078・942・6480。乗合船料金は6000円(氷付き)。出船は午前5時半、10月から同6時。

 【交通】山陽電鉄の東二見駅で下車。南へ徒歩で約10分。車は大阪から阪神高速3号神戸線、第2神明道路を利用して明石西ICを出て県道208号へ。南二見の信号を左折。同718号に入り、同東二見駅を過ぎ、二見農協前の信号を右折して二見港へ。