＜フィッシング道＞

　アメマス、ブラウントラウトを狙って、１２日に道南の森町濁川に出掛けた。降雨が続き、前日１１日も数時間ながら局地的に大雨があった。アメマスの遡上（そじょう）には好条件となり、上々の釣果を得た。

　竿（さお）４・５メートル、道糸１号マス針８号、エサはブドウ虫を使用。午前８時、まず最下流域の国道５号に架かる濁川橋から上流域に向かった。この辺りは、遡上（そじょう）したアメマスがよく定位するポイント。先行者がいたようだが、１時間ほど竿を出した。前日に降雨はあったものの、水位は通常時より２０～３０センチほど少なく、雨量は少なかったようだ。濁りはあったが水勢はあり、水温も１４度と条件は良かった。ここでは２人で２５～３６センチのアメマス３匹、２１～２７センチのブラウントラウト１３匹の釣果があった。

　その後、天神橋から盤根橋間、上流域の常盤橋から堰堤まで竿を振った。水量が少ない分、ポイントは絞りやすく、水勢のある深場の落ち込みではアメマスが、ブラウンは深部で大型、駆け上がりでは小型が釣れた。深場での大型は巻き上げ途中でバラしても、いつもと異なり次の２、３投目で食い付くことも多かった。増水後の荒食いか、まれに見る活性の高さだった。こちらでは２３～３２センチのアメマス５匹、１８～４６センチのブラウン４８匹、うち大型は６匹釣れた。アメマスのスピードのある走りと、重量感たっぷりの大型ブラウンの引きを堪能できた。【リポーター・小林誠二＝６５】