<渓流FISHING>

 フライでニジマスが爆釣!

 シーズン真っ盛りの放流マス釣り場・大阪高槻の「芥川放流マス釣り場」(日刊銀鱗倶楽部加盟店)へ24日、マスの食いを確認しようと早朝から出掛けた。前日からの寒波で水温が急激に下がる悪条件だったがフライ、ルアーにマスが好反応。中でもフライのホワイトカラー(マラブー)が大当たり。豊中市の佐永田武さんが巧みな底攻めで午後4時半までに20~40センチを70匹釣りあげた。ほかの人もルアーで好調にサオが曲がり、新春の1月3日に行われる「月桂冠杯・芥川・新春マス釣り大会」に向け好感触を得た。

 小雪が舞う強烈な冷え込みでエサ釣りは苦戦する人が多かったが、エリアが広く、水深もあって居残りのニジマスも狙えるルアー、フライ専用区でマスが活発な食いをみせた。

 特に目を引いたのが、柳が瀬釣り場でフライを振り込む佐永田さん。ビーズヘッドのホワイトマラブーが大当たり。マスがたまる流シン底をナチュラルドリフトで流し、20~30センチを次々にキャッチ。サオ先を軽く弾く感じの誘いもかけながら食いをつなぎ、午前中に同型を40匹もキープした。

 午後からはさらにペースを上げ怒涛(どとう)の入れ掛かり。時折、サオを休め「ここは数が釣れるし、釣ったマスを河原で料理して食べられるのもいい。まさに釣って良し、食べて良しです」と、たき火で暖をとりながら釣りたてのマスを塩焼きにして舌鼓。

 ルアーでもホワイトカラーにマスが好反応。カラト釣り場の久保田弘和さん(京都市)はホワイトスプーン(1・5~2グラム)を使い、変化をつけたスローリトリーブで20~35センチをコンスタントにキャッチ。縦横無尽に走って暴れるマスの好ファイトを堪能していた。

 水温が少し上がった午後2時ごろからはエサ釣りでもマスの食いが上昇。同2時半ごろには「週一で芥川に通う」森秀子さん(大阪市)がブドウ虫をエサに脈釣りで40センチ級をゲット。「ニジマスの強い引きがたまらない。やみつきになっています」とサオを満月に曲げる良型の引きに大喜び。

 私も各所を見て回りながら、合間にサオを出し塩焼きサイズを4匹キープ。結局、フライの佐永田さんが午後4時半ごろまでに20~40センチを70匹釣りあげる爆釣劇で、フライ恐るべしを実感した。年明けの新春マス釣り大会でもルアー、フライフィッシングに注目が集まりそうだ。【中村和嗣】

 【今後の見通し】水温が10~13度で安定するとマスの活性が高くなる。取材の翌日はエサ釣りでも20~50センチを50匹の釣果が出ており期待大。年始からは1人につき20~25センチのイワナ、ヤマメ交じりで20~40センチのマスが約2キロ放流予定。「月桂冠杯・芥川・新春マス釣り大会」では60~70センチも放される。

 【問い合わせ】芥川漁協【電話】072・688・0224。遊漁料は大人3000円、中学生以下2000円。駐車場1000円。釣り時間は午前8時~午後5時まで。エサ常備。炭単品500円、コンロと炭セット1000円。

 【交通】国道171号を利用。高槻市の今城町交差点から府道6号へ入り北へ。上の口バス停前のT字路(マス釣り場の看板あり)を左折し同漁協事務所へ。電車はJR高槻駅で降り市バス(上の口、原大橋行き)で約25分。