チヌの釣技を競う「平成25年度GFG(がまかつファングループ)杯争奪全日本地区対抗磯(チヌ)釣り選手権大会」が4月22日、大分県・鶴見の磯で開催された。地区予選を勝ち抜いた36選手が参加し、25センチ以上のチヌの総重量を競った。乗っ込みのハシリでチヌの食いが渋く、風も強い悪条件の中、苦戦する選手も多かったが、沖のかけあがりを果敢に攻めた井上真生選手(九州B=豊前市)が5240グラム(6匹)を釣り見事、初優勝を飾った。団体戦も九州Bチームが圧勝した。
「まさか、優勝できるなんて…
やっちまったぜって感じですね」。GFG杯を手にした井上選手が満面の笑みを浮かべて興奮気味に話した。鶴見の磯ではチヌの乗っ込みが始まったばかりで、水温も低かったため食いが渋く、風も強い悪条件に大半の選手が苦戦を強いられた。
そんな中、井上選手は「上物釣りを教わった」師匠の常富雅美さん(行橋市で釣具店経営)から「タナは深くないだろうし、食いが渋いときは遠投で攻めろ」という教えを受けて実践。前半にあがった「竹が島のコンクリ」は遠浅の藻場で、30メートルほど沖にかけあがりがあり、遠投が効く乗っ込みチヌの好ポイント。
斜め後方からの風と緩いあて潮がけんかする逆潮だったが「藻場用に買ってきた」0号のチヌザオで挑み、大きめのウキ、練り込んだコマセで果敢に沖攻め。
60メートルほど遠投し強風で上潮が滑る中、ウキを沈め「アタリがとりやすいように」ラインを張ったり、緩めたりする誘いもかけながら、かけ上がりを攻め小アタリをキャッチ。むき身、生オキアミ、ボイルの刺しエをローテーションすることでチヌの食いをつないでいき、銀ピカの35~43センチの乗っ込みチヌを5匹キープ。
後半に上がった「白崎の2番」では強風で仕掛けがなじまずに苦戦したが、わずかな潮の変化にチヌの気配を感じとり「バラしてもいいから、食わせることを優先した」と話す0・8号の細ハリスで勝負。ハリも2号から1号にサイズダウンし、残り15分でとどめとなる35センチを釣りあげ、勝利を確実なものとした。
「仕事が忙しくて…
試合に出たのは5年ぶり」と話す井上選手だが、この優勝で再びトーナメンター魂に火がついたよう。「まぐれは続かないので、今まで見よう見まねでやってきた全遊動釣法などを基本から磨き直し、G杯チヌを目指します」と目を輝かせた。【近江康輔】
◆井上真生(いのうえ・まさお)
1978年(昭53)12月29日生まれ、34歳。福岡県豊前市在住。会社員。チヌ釣り歴10年、GFG九州京築支部所属。
【平成25年度GFG杯争奪全日本地区対抗磯(チヌ)釣り選手権成績】<1>井上
真生(九州B)5240グラム(6匹)42・9センチ<2>浜崎
実(東
海)3660グラム(5匹)35・8センチ<3>後藤
渉(上信越)3320グラム(4匹)36・7センチ<4>川上
忠司(九州B)3000グラム(2匹)48・0センチ<5>丸山
晃(中
部)3000グラム(3匹)42・4センチ※チヌ25センチ以上の総重量で審査。同重量は1匹の長寸で決定
【団体成績】<1>九州B(井上真生、川上忠司、延塚栄五郞)8240グラム<2>関西(板谷雅史、藤本広、金村義隆)4680グラム<3>中部(名取浩二、丸山晃、鎌田光成)4560グラム。

