<フィッシング・ルポ>

 初参加で初V!

 「2013日刊スポーツ・フィッシング・サーキット」船釣りブロック・マダイ部門の静岡・南伊豆釣り大会が12日、須崎「静栄(しずえい)丸」と手石の「米(よね)丸」の2地区合同で計17人が参加して行われた。シケ後で大きなウネリが残る悪コンディションの中、初めて大会に参加した黒柳健太郎さん(51=横浜市)が4・93キロの大ダイを仕留め、初優勝を勝ち取った。

 同大会は当初、4月21日に予定していたが、強風のため、この日に延期して実施した。「静栄丸」(土屋法久船長=36)には8人、「米丸」(肥田定佳船長=46)に9人が乗り込み、中木沖で午前6時ごろに投入開始。海上はウネリがあり北東風も強く、船は右に左に大揺れ…。そんな中、20分後に「米丸」で初ヒット!

 指示ダナは70メートルライン。左舷胴ノ間(中央)で長岡清美さん(65=神奈川県秦野市)がマダイ第1号870グラムをゲットした。

 しかし、以降は沈黙…。潮温は19度台ながら、色が暗い。マダイは乗っ込み中とはいえ、警戒心も強く、潮の濁りが影響しているのか?

 

 それでも、風がいくらか弱まった午前8時すぎだ。「静栄丸」の左舷トモ(船尾)で宮崎章夫さん(58=秦野市)が2・99キロの良型を釣り上げ、およそ40分後にドラマが起きた。右舷のトモで内田隆好さん(64=秦野市)のサオが折れ曲がり、やりとりしている隣で黒柳さんがタモ網を持って待機していると、その黒柳さんの置きザオにモゾモゾ…クンクン…のアタリが。「リールのドラグをズルズル出るよう調整していたから、落ち込みで食いついたらしい」で、土屋船長にタモ網を渡し、サオを手にした途端にギュンギュンッ!

 これが4・93キロの大ダイだった。

 先に取り込んだ内田さんは2・65キロで、午前11時半のストップフィッシングまでに「静栄丸」でもう1匹(960グラムを)岡部隆行さん(44=東京都青梅市)が釣ったが、届かず…。

 見事、優勝の栄冠に輝いた黒柳さんは「(延期して定員枠が)空いている、と常連さんから誘われて初めて参加したのがラッキーだった」と振り返る。コマセのマダイ釣りは20年で、過去に(ハリス2号で)8キロを仕留めた経歴を持つが、釣りは<一生の趣味>で食べるのも好き。早速「両親と刺し身に昆布締めで祝杯をあげた」そうで、「チャレンジするつもりで来年も参加します」と結んだ。【長瀬川忠信】

 ◆成績(マダイ1匹の重量審査)

 <1>「静栄丸」黒柳健太郎4・93キロ<2>「静栄丸」宮崎章夫2・99キロ<3>「静栄丸」内田隆好2・65キロ<4>「静栄丸」岡部隆行960グラム<5>「米丸」長岡清美870グラム(敬称略)

 ◆賞

 優勝した黒柳さんには、がまかつ提供の高級ロッド「がま船

 タイドスター30-300」(4万7000円相当)をはじめ豪華副賞を贈呈、ほか参加者にマルキユー提供「パワーバッカン36TR3」(6000円相当)などが贈られた。

 ▼船

 須崎港「静栄丸」【電話】0558・22・5223。同・手石「米丸」【電話】0558・65・1060。HP<http://www.yonemaru.net/>

 ※ともに日刊スポーツ新聞社指定で乗合は予約制。集合午前5時で付けエサ&コマセと氷付き1万3650円。車利用が便利で交通など含め詳細は各要確認。