<大魔神ファイトー釣!!>

 タイ魔神リベンジ!

 マダイはまだダラダラ乗っ込み中-と聞いて、マダイ大好きの日刊スポーツ評論家・佐々木主浩さん(45)が前回、初釣戦で惨敗(ゼロ)を喫した内房・富浦港(千葉)「第三共栄丸」から再びアタックした。今回は釣り仲間でタレントの野々村真さん(48)が同乗、久々の“タイ決”となったが、これがもうタイ変な展開でして-。その報告ルポをどうぞ。

 今回も佐々木さん、「第三共栄丸」では自らラッキーポジションとする右舷ミヨシ(船首)に陣取り、隣の胴ノ間(中央)で野々村さん、同トモ(船尾)で加藤雄二さん(57=日刊釣りペン・クラブ)がサオを出した。

 加藤さんは、佐々木さんにとって釣りの師匠的存在で前回、“師弟タイ決”で唯一のマダイを仕留めている。くしくも三つどもえのタイ決となり、大魔神いわく「今日(5月9日)は結婚記念日、絶タイに釣る」と宣言。これが実現するとは、誰も予想もしてなかったのだが…。

 その予想外のこと!?

 が早々に起きた。反タイ側の左舷に一般の釣り客4人が並び、笹子宏宣船長(40)の指示に従って上からタナを合わせ、置きザオでアタリを待つ。ドンと腰を下ろして構える佐々木さんにタイして、野々村さんは約半年ぶりの釣行でソワソワ…と妙に落ち着かない。ところが、野々村さんに船中第1号のヒットがきたからビックリ!

 「きた、タイだ」と悲鳴に近い声を発しつつ、懸命にリールを巻いた。しかし、タイならぬ大サバにガックリ

 !

 驚きはこの後だ。加藤さんにヒットし、直後に佐々木さんのサオがググーンッ!

 「マダイの引きを見た」とほえ、強烈な引きをこらえながらリールを巻くが、「今年初のマダイだから」と、やけに慎重…。すると、何と野々村さんのサオも折れ曲がり、3人同時のヒットに周囲もまたビックリ!

 加藤さんは3キロ近いマダイを取り込み、大魔神は3・6キロの大ダイをゲットして「ホッとした。(加奈子夫人に)面目が立つ」と、またまたほえた。一方、野々村さんは途中でフワ~…ハリがスッポ抜けてバレてしまい「何で?」と、またまたガックリ

 !

 この日、海は穏やかで潮温が18度台だったが、潮流れが緩慢のため、マダイの食いはムラ。乗っ込みのマダイは警戒心も強い。ついにはベタナギとなり<ナギ倒れ>の様相に-。

 そんな中、左舷側でヒットが連発、加藤さんも1キロ余りを追釣したが、タイして大魔神と野々村さんは沈黙…。ストップフィッシング直前に2人のサオが絞り込まれたが、どちらもメジナ…。

 結局、ゼロに終わった野々村さんが「今度は釣らせて…」と遠慮気味にリベンジを誓えば、本命魚1匹ながら、最終的に船中の最大となる獲物で「サイズは勝ったけど、数で不完全燃焼…。でも、ツキを使い切らなかったから愛馬(ヴィルシーナ=牝4歳)が勝つかも」と予言!?

 果たせるかな、12日の「ヴィクトリアマイル」(東京競馬場)で声をからすほどの大声援が実り涙のG1初制覇。この勢いで「次はもっと大物を釣りタイ」と、やっぱりほえてました。【長瀬川忠信】

 ▼船

 日刊スポーツ新聞社指定「第三共栄丸」。マダイの乗合は午前5時出船便と午後1時30分目安の出船便があり、両便コマセ&氷付き9500円。ほかにアオリイカも午前便で出漁中。【電話】0470・33・2116。HP<http://www.kyouei-maru.com/>

 ▼交通

 電車はJR内房線・富浦駅下車。送迎車あり。マイカーは、富津館山自動車道・富浦インターから終点の信号を右折して多々良から富浦港へ。詳細は要確認。