<フィッシング・ルポ>

 いよいよ1週間後の6月1日、関東地区の主要河川では、待ちに待ったアユ釣りが解禁となる。静岡県では明日25日に狩野川がスタートする。すでに興津川では解禁しており、初日の20日には約1500人が全国から集結した。興津川の今後の釣況も含めてリポートし、解禁を待つ主要河川の天然ソ上と放流の状況をまとめた。

 5月20日なのに吐く息は白く、長く伸びた。少しずつ白んできた興津川の上空には薄い雲がおおっていた。冷たい小雨がシトシト降っていた。水温は15度台。待ちに待ったアユ師らが狙っていたポイントに入り、サオを出してアタリを待った。興津川非出資漁協の発表では約1500人が全国から集まった。昨年の解禁は土曜で約2000人。500人減だが、月曜の悪天候を考慮に入れれば、多くのアユファンに駆けつけてもらえた。大盛況だ。

 上流域では和田島エンテイ付近で午前10時までに40匹の大釣りが記録された。清地エンテイ下流でも同時刻までに50匹の釣り人もいた。同漁協によると今年の放流量は約3・5トン(約35万匹)を完了していて、柿沢清組合長は「まだ、水温が低くて群れがバラけていない。アユがかたまっている場所に入った人が大釣りをした」と分析した。

 中流域の立花橋付近では、雨が上がってきた午前11時前からアユが活性化してきた。水温が17~18度台に上がり、岩場に身を潜めていたアユがオトリアユを追いかけたと推測される。また、小島中で終日サオを出していた小峰和美さん(64=東京都あきる野市)は88匹を記録し「サイズは小さいのはいなかったね。朝5時からさ、18~19センチのデカいのが主流で釣れる。今年の興津川はいいねぇ~」と満足そうに話した。

 20日は水位が5センチほど高くなっていた。しかし、川底に泥がかぶっている場所はほとんどなかった。興津川のアユに詳しい「チームあこがれ」の横山愛治さん(65)は午前中だけで36匹を釣っていた。「水温が20度まで上がれば、楽しく遊べそう。あとひと雨きて、それからが本格化するだろう。じっくり川を見ると黒くなった岩に引っかいたような跡がある。アユがケイ藻類を食べた“ハミ跡”。きれいな川なので、風景も楽しんでもらいたいね」とアピールした。【寺沢卓】

 ▼問い合わせ

 日刊スポーツ新聞社指定、興津川「あこがれ亭」【電話】054・393・3814。興津川非出資漁協【電話】054・393・3894。日釣り券1200円(70歳以上&女性、中学生以下600円)現場購入1700円、年券6000円(同4000円)オトリ1匹500円。宿泊可能。HPは検索サイトで「興津川、あこがれ」の入力で探せます。