<ソルトウオーターFISHING>

 徳島東部の海岸で春のヒラスズキゲームが開幕!

 低気圧が通過し、ほど良い波高と濁りが入った先日、干潮に同・牟岐町の地磯「松が磯」に釣行。溝状のわんこをスローリトリーブで攻め、83センチのランカーをキャッチした。このサイズを仕留めたのは、久しぶりでスリル満点の興奮ファイトを堪能した。これから産卵後の荒食い期に入り、数、型ともに期待が膨らむ。

 デカヒラの豪快なエラ洗い、激しい突っ込みにアドレナリンが込み上げた!

 午前10時前「松が磯」に入った。ここは、低めの磯で海溝がいたるところにあり、潮通しが良くヒラスズキを狙うのに最適なサラシが広がる。波高は約2メートル、ささ濁りも入っており、デーゲームには最高の条件だ。

 ポイントは水深が3メートルほどあり、流れの入り口が絞り込まれた幅のある溝状のわんこ。狙うはエサの小魚がたまる溝の入り口付近。攻め方は濃いサラシが広がるタイミングにフローティングミノーを入り口付近にキャストし足元までスローリトリーブを繰り返す。

 3投目、引き波が勢い良く流れだすタイミングに入り口付近でルアーを止めて待つと、ゴンゴン、ドスン。重量感のある豪快なアタリで大物が食ってきた。

 フッキングを入れると大きなヒラが水中で反転する姿が目に入る。かなりでかい。ロッドを起こして踏ん張ると豪快なエラ洗いを連発。その姿、手応えからして間違いなく80センチアップのランカーサイズだと確信。

 こいつは必ず仕留めるぞと大興奮。ロッドのパワーで強引に応戦するが、ランカーだけにパワフルな突っ込みを繰り返して激しく暴れ回る。いつ、ラインが飛ばされるかとスリル満点のファイトをなんとかかわして引き寄せ、ランディング態勢へ。ヒラの抵抗が弱まったタイミングを見計らって磯際でギャフを打ち込み、キャッチに成功した。

 メジャーを当てると83センチあり、文句なしのランカーヒラスズキに思わずガッツポーズ。その後も2匹目のデカヒラを掛けたが惜しくもバラシ。潮位が上がりだした正午すぎ会心の大物に大満足で磯をあとにした。【日刊FPC・長井淳】

 【今後の見通し】まだ産卵前と後のヒラが入り交じっている状況だが、徐々に産卵後の魚が増え、高活性の良型が狙える。4月中旬(水温約18度)に最盛期を迎え6月初旬まで釣れ続く。

 【交通】徳島から国道55号を南下。牟岐町に入り、阿波室戸シーサイドラインの牟岐駅前の信号を左折し、県道147号へ。道なりに走り、東光寺をすぎたところを右折しポイントへ。