<釣りをしようよプルルン体験隊>

 ナイトフィッシングで春を感じてみませんか?

 東京湾では夕暮れからの夜メバル釣りが面白い。手軽で初心者でもOK。山下橋「広島屋」から船釣り初挑戦のOLさんと男子大学生が、それぞれフリーのお客さんで乗船。釣れたぞー。それと、横浜・八景島シーパラダイス(シーパラ)の飼育員が地元八景「太田屋」に乗り込んで「お魚解説」しちゃいました。今後の開催日程も決まったよ!

 桜のつぼみが開き始めるころ、夜の東京湾ではおめめのパッチリ開いた春告げ魚・メバルで楽しめますよ。横浜の観光名所・山下公園のすぐ隣に位置する山下橋「広島屋」(石井晃船長)から出漁です。まだ青空の残るうちに横浜ベイブリッジをくぐって、本牧沖へ。水深は約17メートルと浅いので、初心者でも安心。仕掛けも広島屋特製胴付きタイプで、2本バリでオモリ10~15号を付けるだけ。あとはアオイソメをハリに通して、落とす。簡単である。

 この日はOLのアズキちゃんと早大4年オキナカ君の船釣り初体験の2人が乗船した。アズキちゃんは大学時代に遺伝学を専攻していた“リケジョ”で、論文作成で友人と女2人旅をして日本を半周して、さまざまな動物の生態を観察してきた経験を持つが、釣りは初体験だ。一方、オキナカ君は釣りが趣味。最近、堤防のメバル釣りで釣果0匹。あまりの悔しさに初の船釣りとなったという。

 日没前にアズキちゃんがヒット。25センチ超のメバルで「船長がオモリを落として、ちょっと上げる、って教えてくれたの。その通りにやったらプルルン、って。メバルさん、目がカワイイの」とはしゃいでいた。オキナカ君は、アタリはあるもののバラしてしまう。

 石井船長は「釣りを知っているからそうなる。合わせずに辛抱強く待つ感じ。魚に食わせる余裕をあげる。アズキちゃんは釣りが初めてだからうまくいったかも」と話した。その後、オキナカ君はコツをつかんで、30センチ近いグッドサイズばかり7匹、アズキちゃんは11匹とカサゴ2匹と絶好釣だった。

 ベテランさんなら30匹前後釣れるという。アズキちゃんは「今はまだ、寒いけど、桜が散ったらまた来ます。夜景もきれいだしね」とニッコリ。オキナカ君も「船釣り、っていいですね。また来たいです、いや、絶対来ます」と満足顔だった。【寺沢卓】

 ▼宿

 山下橋「広島屋」【電話】045・622・8615。午後5時15分出船でエサ付きで6000円。木曜定休。

 ★そのほかの夜メバル船

 ▼川崎「つり幸」【電話】044・266・3189。午後5時30分出船で、エサ、氷、仕掛け1組ついて7000円。午前便のメバル船もあり。木曜定休。

 ▼鶴見「新明丸」【電話】045・501・2081。午後5時30分出船でエサ付きで6500円。木曜定休。

 ▼新安浦「長谷川丸」【電話】046・826・2871。午後6時出船で、エサ、氷付きで6000円。「日刊スポーツで見たよ」との声掛けがあれば500円の割引サービスがあるよ!

 第1、3、5金曜定休。

 ※夜メバル船は週末限定なので要注意。