<フィッシング道>

 日本海の磯釣りシーズンが到来した。北海道遊釣倶楽部の今年初の大会が9日、せたな町太田漁港~八雲町熊石漁港の間で20人が参加して行われた。天候は晴れで、波も1~3メートルと好条件。それぞれがホッケ、クロガシラ、アブラコなどを狙った。

 八雲町熊石鳴神に入った武市毅さん(53)は午前6時ころ、近場で42センチのホッケを幸先よく釣りが上げた。しかし、入れ食いにはならず、群れ化はしていない様子だった。午前9時半ころに34・7センチのクロガシラを釣り、規定の5匹をそろえて今季初優勝を飾った。「エサはともにエビが良かった」と満足げに話した。

 2位の大杉和洋さん(30)は午前3時に、八雲町熊石門昌庵付近でホタルイカをエサにアブラコを狙ったが、当たりがなかった。移動を繰り返し午前5時半ころにホッケがヒット。粘りの釣りで入賞を果たした。3位の小畠誠二さん(62)は北西浜でアブラコを釣り上げた。身長賞は久遠で43・4センチのホッケを釣った小玉均さん(51)だった。

 日本海沿岸は水温が上がらず、地元の漁業関係者も「魚よりは来週以降」と言っており、今後の釣果が期待できそうだ。【リポーター・藤本泰隆=40】

 ◆成績(2身+5匹)

 (1)武市毅1017点(2)大杉和洋900点(3)小畠誠二850点(4)小玉均829点(5)白勢孝信737点。敬称略。