<いりあのみんな釣り族>

 夏のバスをどう狙うか。うだる暑さに悩まされる平地の茨城・新利根川と、太陽が上がる前はぶるると震えてしまう群馬・榛名湖。明日19日からこの2地区ではブラックバスダービーがスタートします。フィッシングナビゲーター永浜いりあがともにスピニングタックルで挑みました。2人のチャンプに教わってグッドサイズを釣り上げたぞぉ~!◆暑~い新利根川

 夏の新利根川が本気を出したら本当に暑い…って、松屋の松田健一代表が言ってました。もう、本当に暑い!

 ここ、逃げ場がないんです。時折出てくる橋の下とか。影になる場所が少ないんです。

 つまり、バスも同じように暑い、ってことなのかなぁ~と。今回の先生の斎藤正史さん(42)も「そう、だから、バスも涼しい場所にいる」と即答してくれました。狙いは間違ってないなぁ。ワームの頭4・しっぽ6ぐらいの位置にフックを刺す「ワッキーリグ」をワーム・センコーで採用。アシ際に打ち込みました。

 斎藤さんは、日刊スポーツのバス大会決勝で2年連続王者。今年、10月19日相模湖で実施する決勝大会で史上初の3連覇を目指しているんです。チャンプに教われて光栄ですわん!

 ポイントは、アシのやや手前と、岸からちょっと離れたカケアガリの際。なんとなく打つんじゃなくて、かなりピンポイントですねぇ。私は午前中、小刻みに動かすアクションがダメで、午後はちょっと動きを止めてみたらきました。ヒットしたのは分かったんだけど、声に出すと逃げられちゃいそうだったので、息を押し殺して、しばらく待ったらゴリゴリ、って。軽いアタリだったけど待って正解でした。なんとか30センチオーバーを釣れました。

 斎藤チャンプには「いりあちゃんは海の釣りが多いから、合わせが早いし正確。でも、バスでは逆に合わせずにラインを送り込むぐらいの方がいいときもある」とアドバイスをいただきました。さらなる狙い目を聞いたら「流れの当たる水通しのいいところや地形の変化している場所なんかをもっと狙えば、釣果も上がってくるでしょうね。よく釣った。スゴい」とホメてもらっちゃったもんね。◆寒~い榛名湖

 榛名湖もチャンプに教えてもらっちゃった。高林秀行さん(49)です。地元のショップ「サンビーム高崎店」主催のサンビーム杯(全4戦。3匹総重量審査で、成績の良い3戦での合計で競う)で昨年優勝して、今季も3戦終了して、ぶっちぎりの1位なんです。もう何でも答えられちゃう榛名湖バスマスターですね。

 釣りをした7月4日はあいにくの濃霧。ちょっと雨も降ってきて、正直寒かったです。7月なのに。だって榛名湖は標高1084メートル。海抜0メートルの新利根川とは真逆の世界ですねぇ~。

 カフェテラスエヴァ周辺の桟橋では反応がなかったので、思い切って対岸に。面白いのは、榛名湖は動力は使えないの。全部人力。エコですねぇ~。対岸にアンカーを打って、水草の上を狙いました。「藻(も)」の上を狙うのね。その狙う場所を「藻ヅラ」っていうんですって。オモロー。

 高林さんが巻いてくれたお手製ラバージクを落として「藻ヅラ」で小刻みに動かしたり、止めたり。30分ほど繰り返していたらバクンッ!

 慌てずに合わせて32センチを釣りました。う~ん気持ちいいなぁ~。

 榛名湖は最終日の8月24日がサンビーム杯の最終第4戦でもあるんです、って。ルールは3匹総重量審査だし、最後の最後まで盛り上がりそうですねぇ~!

 ▼新利根川「松屋」、榛名湖「カフェテラスエヴァ」

 バスダービーは1日における3匹までの総重量審査。期間内なら何度でもチャレンジ可。参加初日に1000円の参加料を納めると、日刊スポーツ特製のTシャツがゲットできるぞ。

 榛名湖でのバス情報は「サンビーム高崎店」【電話】027・364・3332。スタッフの石橋佑介さん(25)が気軽に答えてくれる。最新情報を仕入れてから入山するといいかもよ!

 現在、山梨・精進湖、千葉・亀山湖、神奈川・芦ノ湖で競技が終了。神奈川・相模湖、山梨・河口湖では、今月21日(月・祝)まで熱戦が繰り広げられる。