<アユFISHING>

 南紀・日置川(合川ダム下流)で海産アユの追いが本格化してきた!

 7月半ばの大雨で増水したあと、水が減り新アカが付きだしたことで好調に釣れだしたと聞き、7月27日、友釣りに出掛けた。午前中は大地区の「■の瀬」と大橋周辺の瀬に入り17~22センチを26匹キャッチ。午後からは宇津木地区の「ワルゴケ」で午後4時半までに15~18センチを12匹追わせた。瀬のほかにも、トロ場で良型、チャラ瀬で数が釣れ、盛期の到来を実感した。

 真夏の太陽がギラギラと照りつけ、減水が続くと日置川の友釣りが最盛期を迎える!

 午前9時半ごろ、大橋上流の「■の瀬」に到着。中段に入川した。水位は平水よりも20センチ減。まずは波立ちを狙おうと、複合メタルラインの背バリ仕掛けをセット。右岸寄りへオトリを送りこみ、止め泳がせ釣りで攻めていく。

 底流れが緩い石裏にオトリを入れ、仕掛けを張らず緩めずにして待つとガガガ、ギュイーンと強烈なアタリでお出迎え。1匹目から追い星が鮮明に出た20センチの天然アユが追ってきた。

 次は天然そ上アユに効果があるタテの誘いで攻める。テンションをかけながら水面を滑らせるようにオトリを下流へ送り、ここぞというポイントでテンションを抜き、一気に潜らせると黄色い縄張りアユが一発で反応。17センチを追加。天然オトリを2匹確保したところで引き釣りに変更し数を狙う。

 同じ筋を攻めるために上ザオで構え、サオは動かさずに、上流へ歩きながら引くと数歩でサオが絞り込まれるアタリをとらえた。取り込んのは21センチの良型。その後も筋を変えながら引くとオトリが次々に替わる好循環が続き、同11時までに17~20センチを15匹追加した。

 気温がぐんぐん上がる中、次は水深が浅く、流れが緩い大橋下流の瀬へ。仕掛けをナイロンに交換。瀬落ちのトロ場に腰まで立ち込み、縦ザオで泳がせると目印が一気に水中へ。サオを大きく曲げたのは本日最大の22センチ。その後も良型ばかりを7匹追加し、正午までに合計26匹をキープ。

 休憩をとり、午後1時半からは宇津木地区の「ワルゴケ」へ。本流を引き釣りで攻めるが18センチが約2時間で2匹だけ。それならと、そろそろ浅場でも掛かるのではないかと、右岸のチャラ瀬を探ると真っ黄色な18センチが一発でヒット。夕方の時合も重なり15~18センチが10連続で掛かり、天然アユの強烈な追いを堪能し、同4時半ごろにサオを置いた。【日刊FPC・井上富博】

 【今後の見通し】日置川の合川ダム下流の海産アユは縄張りをしっかりと持ちだすこれからが面白い。日増しに追いが上向いており期待大。水位がさらに下がり、渇水が続けば小石底のトロ場やへちの浅場で数釣りが楽しめる。

 【問い合わせ】「森のお宿」【電話】0739・54・0345。日券3240円、年券1万800円。

 【交通】阪和自動車道の南紀田辺ICを出て国道42号を南下。上富田町で県道36号に入り、本宮方面へ(森のお宿まで約40分)。※■はキヘンに神