<釣りをしようよ

 プルルン体験隊>

 東京湾口の浅場を中心にしたライトタックル(LT)のジギングが話題になりそう。内房から南房の船宿が、シイラなどの大型狙いではなく、イナダ、サバ、アジなどの小物をルアーで釣ることを検討していた。このほど、富浦「第三共栄丸」が、房州弁で「こまごましたもの」の意味を持つ「アジョカジョ」でくくって、LTジギングを試した。イナダ、サバ、カサゴ、ソウダガツオといろいろ釣れちゃいましたよ!

 これまでも「アジョカジョジギング」は試されてきていた。ただ、釣りものが豊富な東京湾口では、専門に狙う釣り船はなかなかなかった。

 シイラ釣りで定評のある「第三共栄丸」が立ち上がった。笹子宏宣船長は「魚はいっぱいいる。いきなりシイラとかでは初心者はびびっちゃうけど、この釣りならリールを巻くだけで掛かってくるからね。今後、力を入れていきたい」と話した。

 館山市のルアーショップ「サウスエンド」の遠藤修代表は「午後便にすれば、電車でも来られる。手軽にできる釣りとしてアジョカジョを普及させたいですね」と、今回「南房総アジョカジョ

 フィッシング」のロゴも考案した。これから始める船宿や、ファンの釣り人に配るステッカーやシールなども考えている。

 実際、本当に釣れるのか?

 釣れました。簡単で面白い。特にテクニックもいらない。20~60グラムのメタルジグで上下動させるだけでヒットする。

 試釣日は今月14日、ルアー・フィッシングが初めての渡辺久美子さんと中学生の長男航希くん、高校生の今泉綾乃さんの3人は「魚が食いついた瞬間が分かる。楽しい」と声をそろえた。

 特に航希くんは1・5キロのイナダをヒットさせ、約5分格闘。笹子船長にタモですくってもらった時は、喜ぶよりも、その場にへたり込んで「すごいパワーですね。手の震えが止まらない。はまりそうです」と笑顔をみせた。

 子役で小学生釣り師の佐野代吉くんも夏休みで乗ってもらった。やはりイナダ、サバと釣り上げて「東京湾口はいろんな魚がいて燃えます。ミヨシ(船首)にいましたけど、大きなシイラが悠然と泳いでいて、何が釣れるかワクワクしちゃいます」と話した。

 「アミーゴ」ことママさんアングラー西條亜弥さんもイナダ、カサゴ、サバを釣って「主婦としてはうれしいわ。これだけ楽しくて、食卓のメニューも増やせて。しかもルアーだから汚れないしね」とニッコリ。

 今後、イナダがワラサに成長するだろうし、戻りガツオも楽しみ。房州の金アジも射程内だ。お手軽なアジョカジョジギング、どうですか?【寺沢卓】

 【宿】富浦「第三共栄丸」【電話】0470・33・2116。午後1時から30分の間に出船。午後5時30分までで6500円、女性と中学生5500円、小学生3000円。氷付き。