<釣りステーション>

 ワカサギがアツい!

 秋の気配が色濃くなり、ここにきて、ワカサギ釣りが活気づいた。釣り場によっては1000匹台の爆釣を記録したり、そんな中で、14日に開幕した長野・諏訪湖もいきなり700匹台が飛びだす好発進ぶり。同湖では、28日にバーベキューパーティーとセットで楽しめる「2014日刊スポーツ諏訪湖ワカサギファミリー釣り大会」を開催する予定で今後の期待大だ。

 好天に恵まれた諏訪湖の開幕初日、上諏訪地区にある「諏訪湖レジャーセンター」から大勢のファンが出漁した。上川沖に浮かぶドーム船の周囲にボート釣りが集まり、サオ先にプルルン…とくるアタリで合わせると、銀箔(ぎんぱく)のワカサギが躍り上がる。ドーム船では家族連れが「わあ、釣れた」と大はしゃぎだ。

 ポイントは水深3メートル前後で、ほとんど底で当たる。浅いから、のべザオでもやれるのが特徴だが、2本の手バネザオを使い、次から次へと取り込んでいたのが諏訪湖の常連、兎沢雅英さん(38=東京都日野市)だ。サイズは当歳魚(7~8センチクラス)も交じるが、2年魚の10センチ超が多く、兎沢さんは「サイズがいいからヘンに誘うより向こう合わせで十分ハリ掛かりする」と話しながら、午前中に300匹近く釣り上げた。

 今年向けに約8億4000万粒が放流されており、ほかの地区に比べれば膨大な量で魚は濃い。それを裏付けるように、初日にトップが786匹をゲット、以降も600匹台を連発する好釣ぶり。加えて「諏訪湖レジャーセンター」では、釣れたワカサギを天ぷらにして食べさせてくれる。

 ワカサギは、ほかの湖もいい。ひとあし先の8月にスタートしている箱根・芦ノ湖(神奈川)では600匹台が出ており、山梨・山中湖では今月13日に何と1022匹の爆釣を記録している。初心者にも楽しめるワカサギ釣りは秋の行楽にももってこいだ。【長瀬川忠信】

 ▼問い合わせ

 日刊スポーツ新聞社指定「諏訪湖レジャーセンター」【電話】0266・53・6540。営業は午前7時から午後3時まで。ボートは手こぎ2人乗り3600円から、ドーム船大人2700円から、中学生以下1500円。遊漁料は高校生以上1000円で中学生以下無料。観光釣り2時間コースもあり詳細は要確認。HP<http://homepage3.nifty.com/suwakoen/fishing.htm1>

 ▼交通

 電車はJR中央本線・上諏訪駅からタクシー利用。マイカーは中央自動車道・諏訪インターから諏訪湖・原田泰治美術館を目指す。詳細要確認。