<ニッカン・つりラボ>

 コマセダイはタイミングだ!

 数釣りが楽しめる<秋ダイ>シーズン真っ盛りの中、先日、沼津・久料(静岡)の「魚磯(うおいそ)丸」と横浜・金沢八景の「太田屋」で、コマセ使用のマダイ(コマセダイ)釣り教室が実施され、どちらもオデコ(ゼロ)なしのタイ漁でにぎわった。両地区に共通したのは<マダイが釣れているチャンスを逃さない>釣り方だった。<沼津・久料「魚磯丸」>

 「魚磯丸」のコマセダイ釣り教室は計5人が参加、午前便で出漁した。朝は西風が強く、久保田勝久船長(44)が選択したのは、久料沖の風陰になる水深40~50メートルラインだ。講師役の加藤雄二さん(59=日刊釣りペン・クラブ)がアドバイスしていくと、左舷ミヨシ(船首)で室伏明さん(45=神奈川県小田原市)にヒット!

 1キロクラスのマダイが躍り上がった。

 潮温は20度台で、流れもいくらかある。右舷ミヨシで鶴見祐一さん(44=長野県茅野市)が同サイズをゲットすれば、隣の悦子夫人(50)もマダイ初釣戦で小ダイを釣り上げ「分からないうちに釣れちゃった」そう。トモ(船尾)に並ぶおいの新海祐成クン(12=長野県岡谷市)にもきたが、手のひら大の放流サイズでリリース。右舷のトモ(船尾)で佐藤元信さん(40=茨城県水戸市)は800グラム余りを取り込んだ。

 途中、ナギてから水深70メートルラインの深場に移動し、再びヒットが連発。最終的に室伏さんが1・3キロを頭に4匹でサオ頭。鶴見さんと佐藤さんは3匹で悦子夫人が2匹を収め、祐成クンは地元で「スジハタ」と呼ばれるハタの仲間を釣って満足げ。久料沖のマダイは今後も面白い。

 ▼船

 日刊スポーツ新聞社指定「魚磯丸」【電話】055・942・3230。マダイの乗合は午前便が同5時30分集合、午後便は正午集合で各付けエサ&コマセと氷付き9500円、通しで利用は1000円引き。ほかに午前便のヒラメと石花海(せのうみ)&夜釣りのヤリイカ船も出漁中。HP<http://blog.uoisomaru.com/>

 ▼交通

 車利用が便利。東名高速・沼津インターから国道414号と海岸沿いの県道17号か伊豆縦貫道などを経由。詳細は要確認。<横浜・金沢八景「太田屋」>

 「太田屋」のコマセダイ釣り教室は3人が参加、乗合船に同乗して行われた。釣り場は目と鼻の先の八景沖で、水深は25メートル前後。潮温が18度台で下げ潮の流れがあり、太田一也船長(46)の指示ダナは低めで、こちらも加藤さんが講師を務め、アドバイス。いきなり左舷ミヨシで横瀬克則さん(45=相模原市)が2・9キロのマダイを釣り上げた。前回の教室では3匹仕留めているが、サイズで自己最大を更新し「やっタイ」とニッコリ。

 隣に並ぶ小日向利江子さん(51=東京都中野区)と富永健さん(34=中野区)はともにマダイ初釣戦ながら、アジやサバ、イシダイに交じってマダイをゲットすると笑顔だ。そんな中、小日向さんのサオが猛烈な引きで折れ曲がった。これが3キロ余りのワラサでビックリ!

 富永さんもワラサを取り込み、マダイは横瀬さんと並ぶ3匹、小日向さんは1匹にタイして、ダイ奮闘したのがベテラン勢だ。右舷ミヨシの吉岡一則さん(57=横浜市)と左舷トモの石村重雄さん(43=横浜市)が7匹で船中のサオ頭、右舷トモの大渕和弘さん(48=横浜市)は5匹をみた。八景沖では16日に7・1キロの超ド級が釣れており、まだアツいシーズンは続く。【長瀬川忠信】

 ▼船

 日刊スポーツ新聞社指定「太田屋」【電話】045・782・4657。マダイの乗合は午前7時20分出船で付けエサ&コマセと氷付き1万500円、女性と小&中学生は5000円。ほかにライトタックル(LT)のアジ釣り午前&午後便と午後便でルアー青物五目も出漁中。木曜日定休。HP<http://www.otaya.net/>

 ▼交通

 電車は京浜急行線・金沢八景駅下車。送迎バスあり。車利用も含め詳細は要確認。