<川FISHING>

 初冬に入り放流マス釣りも本格シーズンへ。そこで6日、大型が釣れることで人気の兵庫・猪名川町の「北田原マス釣り場」(日刊銀鱗倶楽部加盟店)へレポートに出掛けた。午前10時すぎから釣り場を見て回ると、エサ釣りでは黒沢寿比古さん(大阪市)がブドウ虫をエサに脈釣りで40センチ級を連続ゲット。ルアー・フライ専用区では喜多川雄介さん(藤井寺市)や西部真吾さん(神戸市)が次々と良、大型をヒットさせるなど、釣り人たちはニジマスとの好ファイトを楽しんでいた。

 緑に囲まれた自然の中でエサ釣り、ルアー専用区で大型ニジマス続々ヒット。午前10時すぎ、好天のなか、釣り場の様子を見て回った。まず事務所上手のエサ釣り場では、野村政司さん(富田林市)が、ブドウ虫のエサのウキ釣りで、流れの切れ目などで25~43センチを釣り上げている。

 ルアー・フライ専用区は、40~50センチのマスの姿が数多く見られ、そんな中、「ここは他の釣り場に比べて型の大きいのが多いので通う」という、西部さんは、スプーンでカラーをローテーションしながら、スローに巻いて表中層を探り、30~48センチを8匹キャッチ。

 また喜多川さんも、赤金色のスプーン中心で同様にキャスティングで広角に攻めて、35~45センチを15匹キープ。ほかの人もロッドを曲げ、強烈な引きで暴れ回るマスと好ファイトを展開。

 そして正午すぎ、事務所前のエサ釣り場では、大型狙いで通っているという黒沢さんが脈釣りで、ブドウ虫のエサで手強い居残りの40センチ超を釣り上げた。コツを聞くと「エサはゆっくり底にはわすくらいで早あわせは禁物、じっくり食い込むまで待ってから合わせる」と、話して終えすぐに、またも同型をゲット。この辺はさすがベテランである。

 漁協スタッフによると「45~50センチ級のマスは赤身で、サケと同じです。刺し身にすると絶品ですよ」とのこと。これを狙って通う釣り人も多いという。話を聞き記者も大型マスの強引きと絶品の赤身の刺し身を頭に思い浮かべ、休日に釣りにこようと、午後1時すぎ釣り場をあとにした。【中村和嗣】

 【今後の見通し】マスは1人につき25~50センチを約3キロ放流してくれる。12月中旬からイワナも放流予定。極端な水温変化がなく、水況が安定していれば数、型とも期待できる。また、ルアー専用区では、リリースされた大型が残っていることがあるので、スプーン中心にカラー、サイズを多めにそろえて、うまくローテーションすれば大型の数釣りも可能だ。

 【問い合わせ】北田原マス釣り場【電話】072・766・2208。営業は午前7時~午後5時。入漁料は大人3500円、女性・子供(小学生以下)2000円。午後からの半日釣りは同2000円、同1500円。釣り竿セット2000円(貸しザオはなし)。期間内は無休。

 【交通】阪神高速池田線の木部第2出口から国道173号へ。銀橋を渡り右折、県道12号(川西篠山線)を北上し北田原へ。電車は能勢電鉄の日生中央駅下車、タクシーで約10分。または同駅から「後川」、「柏原」行きバスで大井バス停下車。