<フィッシング道>

 太平洋側の胆振沖でサクラマスがシーズン到来を迎えた。45~50センチが1人1~5匹。型は小型だが、昨年と比べると好調なスタートとなった。

 17日午前6時に清栄丸(八谷武四郎船長、【電話】090・9524・9493)に7人乗船で白老漁港を出港した。マス用シャクリ仕掛けに、バケ600グラムを使用。開始早々はアタリが良かったが、その後はムラも。タナは例年通り20~30メートルと浅場で、底付近はスケトウの姿もあった。

 この日は強風で釣りづらかったが、投入直後に1キロがヒット。全員が期待してタナを合わせたが、後が続かない。それでも単発ながら釣れだし、この時期としては良型の1・8キロが上がり、船上は歓声に沸いた。タナが浅いためシャクリで狙う人もいて、3匹ほど釣り上げたが、5~6回ほど魚が針から外れ、バレることもあった。

 風の影響が断続的にあり、同時に釣れる好機はなかったが、それでも全員が目当ての魚を手に入れた。札幌市から参加した益田泰さん(66)は「今シーズン初めてで手応えを感じた」と満足そう。八谷船長は「サクラマスは始まったばかり、今後期待できる」。今後は深目のタナを狙えば安定した釣果が得られそうだ。【リポーター・竹鼻雅己=61】