<筏カセFISHING>

 チヌの乗っ込みが始まった和歌山・白浜町の「堅田漁業協同組合」(日刊銀鱗倶楽部加盟店)の筏へ27日、釣行した。早朝から「ボラ筏22号」に乗ったが、前日の大雨で水潮気味、しかも二枚潮の悪条件が重なったなか、42センチのマダイを釣った後の午後1時すぎ、一瞬、潮が緩んだとき本命の48センチの抱卵チヌを仕留めた。これから乗っ込み本番に入ると良、大型の荒食いが期待できる。

 午前7時すぎ「ボラ筏22号」へ上がった。水潮気味で底潮が逆の流れの二枚潮。条件の悪いなか、まずはボケを刺しエにしてゼロ広角で投入するが反応なし。またボケの半ジメしたものを10匹ほど上まきしてアタリを待つが不発。

 次はダンゴ釣りに変更。着底後ラインを張ってトントンでエサを出すが、本命からの反応はなし。それでも根気よく打ち返していると穂先にモタレのアタリ。だが上がってきたのは特大エイ。こんなのがいるとなかなかチヌは釣れない。

 すぐに6個ダンゴを投入してポイントを立て直す。オキアミのエサでダンゴ着底からサオいっぱい誘い上げてゆっくり落とすと、そのまま穂先を押さえるアタリ。大きく合わせて慎重に浮かせたのは残念、魚体の色が違う41センチのマダイ。

 この頃になると、エサ取りのゴンズイが寄ってきたので、刺しエのオキアミを4匹房掛けにしたゼロダンゴ釣法で打ち返していく。そして迎えた午後1時すぎ、一瞬、上潮が緩んだので、ハワセ幅を増やして行くと待望のモタレのアタリ。サオいっぱいついて行き立ち上がって大きく合わせる。すると確かな手応えで頭を振る。

 本命と確信し、強い締め込みをかわしながら大事に取り込んだのは、年なしかと思ったが少し足らないもののきれいな魚体をした48センチの乗っ込みチヌ。その後も追加を狙ったが、チヌからの反応はなく、同4時に納竿した。

 また、翌28日は「ボラ筏1号」に上がったが、水温が14度と前日より1度下がり苦戦。厳しい状況ながらも、サナギ等の刺しエのゼロダンゴ釣法で、同1時ごろに47センチ、同3時すぎに46センチと乗っ込み2匹を追加した。【日刊FPC・兼松伸行】

 ◆エサ

 ▽ダンゴの配合=「パワーダンゴチヌ」1箱「紀州マッハ攻め深場」「ニュー活さなぎミンチ激荒」各2袋「チヌスパイス」「細びきさなぎ」各1袋に「チヌにこれだ!!」1本を加えたもの▽刺しエ=「くわせオキアミスペシャル」、ボケ、亀ジャコ、コーン

 【今後の見通し】当日、他の筏でも40センチ超のチヌが仕留められていた。2月に入ると乗っ込み本番を迎え、食いが活発になり、2月末まで40~45センチを中心に2ケタ釣りや、50センチ超が期待できる。エサはボケ、オキアミを中心にコーン、サナギなどがお薦め。

 【問い合わせ】堅田漁協【電話】0739・42・3351。ボラ筏4300円。金島、マルゼ、3号筏3200円。弁当850円(要予約)。出船は午前6時50分ごろ(2月からは同6時半)。納竿は午後4時。

 【交通】JR紀勢本線白浜駅下車。タクシーで約5分。バスは白浜町内巡回バスを利用。「とれとれ市場」で下車し、徒歩約5分。車は阪和自動車道の南紀田辺ICを出て国道42号へ入り白浜方面へ。「とれとれ市場」の手前を右折。坂を下った左がイカダ釣り受付所。