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ヨルダン川西岸で邦人2人ゴム弾で重軽傷

 パレスチナ自治区などで活動している民間団体や日本外務省は14日、イスラエルに対する抗議デモが起きていたヨルダン川西岸のビリン村で先月25日、日本人2人がイスラエル軍兵士が撃ったゴム弾に当たり1人は目に重傷を負ったことを明らかにした。目を負傷したのは広島市西区の翻訳業、岸田薫さん(43)と分かった。もう1人は軽傷。

 岸田さんはエルサレムの病院で通院治療を受けていたが、網膜がはがれかかって失明の恐れがあると診断され、今月12日に緊急手術を受けた。その後、視力回復の確認のため経過観察中という。岸田さんは共同通信の取材に「兵士は(上半身を)狙って撃ってきた」と当時の様子を話した。

 ビリン村はエルサレムの北西約20キロで、岸田さんは滞在先のエルサレムのホテルで知り合った日本人旅行者ら約10人と、イスラエルの分離フェンス建設に抗議するデモを見に行った。

 現場ではデモ隊と、これを取り巻く形の岸田さんら外国人旅行者や報道陣ら計約50人がいた。岸田さんによると、軍はデモ隊を追い散らすため空き地に向け音響弾や催涙弾を発射した後、岸田さんらに向けゴム弾を発射。1発目が腹部に当たり、「まずいな」と感じて逃げようとした瞬間、左目のすぐ上に2発目が命中、さらに背中に1、2発が当たったという。

 別の日本人1人も音響弾の破片などでみけんを縫うけがをした。

 岸田さんは2005年10月からアジア諸国などを旅行し、ことし1月22日にイスラエルに入国していた。

 イスラエル軍報道官は、岸田さんらが負傷したことについて「調査する。現時点でコメントできることはない」としている。

[2008年2月14日21時21分]

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