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元社長逮捕騒ぎに驚きも観光復興に期待

 米ロサンゼルスで1981年に起きた銃撃事件で、元会社社長、三浦和義容疑者(60)が逮捕されたサイパンでは、住民や自治領政府当局者が大挙して訪れた日本の報道陣の取材ぶりに驚きながらも、観光産業の不振で低迷する経済の浮揚につながればと期待する声が上がっている。

 日本に占領され、太平洋戦争の際には激戦地となったサイパン島。現在は米国の自治領で主力産業は観光だが、不振を極めている。10年前に約70万人だった観光客数は、昨年は40万人弱まで落ち込んだ。アジア、太平洋地域のほかのリゾート地に押され、数年前に日本航空が成田からの定期直行便を廃止したことも大きく響いたという。

 地元行政府のレイエス報道官によると、今回の事件報道のため、日本からサイパンに入ったマスコミ関係者は100人以上。「地元住民は元社長がここで逮捕されるまでだれも事件を知らなかった」と話すが「事件で知名度が上がると同時に、訪れたマスコミがサイパンの自然や住民の温かさなど、島の特色も報道してくれれば」と期待する。

 元社長の引き渡しをめぐる審理が続いている地裁近くで日本食材店を経営する男性(49)は「島の経済は今どん底。どんな理由でも客があれば助かる」と喜び、タクシー運転手としてバングラデシュから働きに来ている男性も「稼げるときに稼がなくては」と話した。

[2008年2月29日8時57分]

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