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胡錦濤主席、ギョーザ事件で来日延期案も

 政府は中国の胡錦濤国家主席が4月中旬に来日する方向で中国側と調整しているが、中国製ギョーザ中毒事件をめぐる対立の深刻化を受け、一部で来日延期案が浮上している。福田康夫首相と胡主席の首脳会談で「ギョーザ事件が議題の中心になる」(日中関係筋)ことも想定され、政府筋は「好転しない場合は、時期をずらすことも検討すべきだ」としている。

 日中両政府は昨年12月、北京で行われた日中首脳会談で、胡主席の来日について「桜が咲くころ」とすることを確認した。韓国の李明博大統領は4月21日前後に来日する方向で、胡主席来日はそれに先立つ15~19日が有力。当初、ギョーザ事件の影響は「来日を遅らせるほどではない」(外務省筋)との見方が大勢だった。

 しかし中国公安省は2月29日、ギョーザ事件の毒物に関し「中国で混入された可能性は極めて低い」との見解を表明。日中捜査当局の対立は一段と深まっており、事件解決の見通しは立っていない。

 こうした事態に、政府内では「ギョーザ事件で日中が真っ向から対立した状態で、両首脳が『戦略的互恵関係』をアピールしても説得力がない」(官邸筋)との懸念が強まっている。中国側は首脳会談の際に「共同文書」の発表を日本側に提案しているが、事件をめぐる対立が解けなければ文書の作成作業にも影響しそうだ。

 ただ外務省幹部は「ギョーザ事件で外交日程を変えると、日中関係がさらにぎくしゃくする恐れがある」として、あくまで4月来日で準備を進める構えだ。

[2008年3月1日21時43分]

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