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民主党は日銀武藤副総裁の昇格に不同意
民主党は、今月19日に任期を終える日銀の福井俊彦総裁の後継人事に関し、有力視される武藤敏郎副総裁の昇格案を提示されれば不同意とする方向で週明け以降、最終調整に入る。民主党幹部では容認論が主流だったが、野党の意向に反し与党が2008年度予算案などを採決したことで「信頼関係が完全に失われた」(小沢一郎代表)として方針を転換する。
政府、与党は4日にも人事案を提示する方針だが、武藤氏昇格を提示するのか、別の候補になるのかが焦点。武藤氏を軸に検討しているが、民主党の動向を見極めて最終判断する。別の候補として元日銀副総裁の山口泰氏も浮上している。
武藤氏昇格について民主党幹部は1日、「完全に受け入れられる状況ではなくなった。同意は100パーセントなくなった」と表明。「これは小沢代表の意向だ。予算案採決を強行するなら日銀総裁人事も吹っ飛ぶという考え方だ」と述べた。同時に参院審議が正常化しても状況は変わらないとの認識を示した。
小沢氏も同日の盛岡市での記者会見で、武藤氏昇格について「仮定の話に答えるわけにはいかない」としながらも「総裁人事であれ、与野党で冷静に話し合う状況でなくなった」と述べた。
別の候補の場合、民主党は速やかに同意する構え。武藤氏であれば共産、社民両党も不同意の方針で、野党が過半数を占める参院で「否決」されて総裁ポストが空席となるのは確実。ただ、民主党内には「本当に空席にしていいのか」との懸念もあり、判断が変わる可能性も消えてはいない。
小沢氏は日銀総裁が空席になった場合については「事実上の支障は来さないが、内外の評価が芳しくなくなるのは間違いない。ただ、そうなるか、ならないかは、ひとえに政府の責任だ」と強調した。
民主党幹部は「政府は武藤氏以外を検討し始めたのではないか。山口氏なら党内が同意でまとまる可能性はある」との見方を示した。
[2008年3月1日21時13分]
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