auが11日、新型スマートフォン「iPhone 6s/6s Plus」発売に向けて、画期的な料金プランを発表した。国内の電話かけ放題が、これまでより1000円安くなる「スーパーカケホ」だ。ドコモ、ソフトバンクの料金プランと比較しても家族、単身者とも最安となる。「iPhone 6s」は今日12日午後4時1分から予約が開始され、「スーパーカケホ」は18日から受け付けがスタートする。

 圧力を感知する「3D Touch」など数々の魅力的な新機能が搭載された「iPhone 6s/6s Plus」。購入を検討している人も多いはずだが、頭を悩ますのがキャリア選び。今使っているキャリアにするのか、それとも新しいキャリアに乗りかえるのか…。その大きな決め手になるのが、料金プランだ。

 現在の料金プランは、ドコモ、au、ソフトバンクとも「電話かけ放題+データ定額制」でほぼ横並び。その中で、auが画期的なプラン「スーパーカケホ」を発表した。月額1700円で、auの携帯電話、他社の携帯・固定電話あてなどの1回5分まで国内通話が24時間かけ放題になる。「電話かけ放題」は各社とも月額2700円で横並びだったが、auが一気に1000円下げた最安プランを打ち出した。

 「スーパーカケホ」と他社のプランと比較してみよう。単身者(データ5GBと仮定)で基本料(電話かけ放題)+データ料金+ISP(プロバイダ)料金を計算すると、ドコモ、ソフトバンクは月額8000円だが、auは7000円になる。これにセット割引を加算すると、auは月額5590円と他社を引き離して最安だ。

 家族だと合計の割引額はさらに大きくなる。「スーパーカケホ」は家族3人野基本料が5100円で、ドコモ、ソフトバンクの8100円より大幅に安くなる。これが反映され、トータルの月額料金でもauがかなりお得になる。

 「スーパーカケホ」のデータ定額は、1人1人が3GB、5GB、8GB、10GB、13GBから選べる。他社に比べて細かく設定されているのが特長で、自らのニーズに応じて柔軟に契約できる。データ量が多くなるほどお得になるのも、auの料金プランの特長だ。

 「iPhone 6s/6s Plus」はSIMフリー版も発売され、格安SIMの利用を考えている人もいるはず。ただし格安SIMは電話料金が高く、電話を多く利用する人は、かえって料金が高くなる場合もある。電話利用が多い人にとっては、auの「電話かけ放題」1700円は大きな魅力だろう。

 また、auは「スーパーアップグレードキャンペーン」も発表した。前倒し利用料2000円で、12カ月経過後の機種変更がお得になるキャンペーンだ。これを利用すれば、1年後に新モデルが発売されても気軽に機種変更ができる。

 今日から予約が開始され、25日に発売される「iPhone 6s/6s Plus」。料金で考えるなら、キャリアはauといえそうだ。

従来の3色に加え新たにローズゴールド

 「iPhone 6s/6s Plus」の画面サイズは「6s」が4・7 インチ (約12センチ)、「6s Plus」が5・5 インチ (約14センチ)と前モデルと変わらないが、さまざまな新機能が搭載された。その1つが「3D Touch」。ディスプレーが圧力を感知し、指を軽くタッチしたり強くタッチすることで、新たな操作が可能になる。背面のメーンカメラは前モデルの800万画素から1200万画素に強化された。前面のカメラも120万画素から500万画素に大きく向上した。「Live Photos」は、写真をタッチすると動きだすというユニークな新機能だ。次期基本ソフト「iOS 9」を搭載。カラーは新たにローズゴールドが追加された。