オバマ米大統領は10日、任期を締めくくる最後の国民向け演説を地元の中西部シカゴで行った。「変革」を掲げ、黒人初の大統領に就任して2期8年。「私をより優れた大統領にしてくれた」と国民に謝意を表明し、会場の鳴りやまぬ拍手に涙ぐむ場面もあった。

 演説では自身の業績を語るとともに、「民主主義の維持には、相違を超えて結束することが重要」ときっぱり。移民などに対する排斥主義的な主張を繰り返す、トランプ次期大統領をけん制した。

 また、米国が民主主義の価値観を堅持する限り「国際社会でのロシアや中国の影響力は、米国に及ばない」と強調。最後は「あなたたちには変革を可能にする力があると信じてほしい」と述べ、「イエス・ウィー・ディド」(私たちは成し遂げた)「イエス・ウィー・キャン(私たちはできる)」と呼び掛けた。