流通大手のセブン&アイ・ホールディングス(HD)は12日、傘下の総合スーパー、イトーヨーカ堂の社長に三枝富博常務執行役員(67)を昇格させる人事を固めた。ファミリーレストラン「デニーズ」を展開するセブン&アイ・フードシステムズの社長には小松雅美取締役執行役員(57)を充てる。いずれも3月1日付。

 両社は業績が振るわず、経営体制を刷新し改革を加速する。ヨーカ堂の亀井淳社長(72)とフードシステムズの大久保恒夫社長(60)は退任する。

 三枝氏はヨーカ堂の中国事業を拡大させた立役者で知られ、その手腕がNHKのドキュメンタリー番組で取り上げられたこともある。小松氏はメニュー開発などレストラン運営の現場に精通している。

 亀井氏は社長を経て顧問だった昨年1月、業績不振で引責辞任した当時の戸井和久社長に代わり、異例の再登板をしていた。

 セブン&アイは、創業家の支持を受けて昨年5月にグループのトップに就いた井阪隆一社長が主導する経営体制が鮮明になっている。昨年12月には、中興の祖である鈴木敏文前会長兼最高経営責任者(現名誉顧問)の次男康弘氏がHDの取締役を退任した。(共同)