「息子を『犬臭い』と非難され、飼い犬を処分しろと言われた」「お漏らしした布おむつがそのまま、かばんに入れられて戻ってくる」

 学校法人「森友学園」が経営する塚本幼稚園(大阪市淀川区、籠池泰典理事長)を退園した保護者から「偏った教育方針で退園を余儀なくされた」などの訴えや苦情が、大阪府などに相次いでいる。

 「T幼稚園退園者の会」。同園をやめた園児の保護者ら数人が2月に入り、ブログで退園に至った経緯などを体験談として発信するようになった。うち2人は「強制退園させられた」などとして、園を相手に損害賠償を求めて大阪地裁に提訴、係争中だ。

 退園したケースの多くに共通するのは、理不尽な理由をきっかけとした園とのトラブル。あるケースは、PTA会費の使途の明細を求めたところ、園側に「退園してもらう」と通告されたという。籠池理事長の妻の副園長から「いいかげんにしろ!」などと書き殴られた、威圧的な手紙を受け取った保護者もいる。

 この他にも保護者からは「子どもをベビーカーに乗せたら『ちゃんと子育てしろ』と怒られる」「シリアルを食べた園児を、園内放送で『犬や猫が食べるもの』と辱めた」と、さまざまな訴えが上がっている。

 森友学園は幼稚園のホームページに一時、こうした保護者を指したとみられる「K国・C国の元不良保護者」と記載した文書を載せていた。

 籠池理事長は取材に「うちの教育方針に従わない上に、もめて出て行って訴訟まで起こす元不良保護者をけん制しただけで、ヘイト(憎悪)表現ではない」と説明していた。(共同)