学校法人「森友学園」の籠池(かごいけ)泰典理事長の妻で保育園「高等森友学園」の籠池諄子(じゅんこ)園長が補助金3000万円以上を不正受給していた疑いが9日、浮上した。

 保育園は常勤の専従園長を置くと「所長設置加算」として補助金が支給される。諄子氏は「塚本幼稚園」でも副園長として勤務。保育園への出入りを確認していた共同通信によると、2月中旬の5日間、夫妻は朝、車で塚本幼稚園に出勤。諄子氏が保育園を訪れたのは1日だけで滞在時間はわずか25分だった。

 保育園の保護者への重要事項説明書には、園長は「常勤」、勤務体系は「午前7時半~午後6時半」と記されている。籠池氏の妻は9日午後、取材に「専従じゃないと言われたら申し訳ない」などと話した。

 この日、大阪府教育庁が森友学園で行った現地調査はすぐに中止となった。松井一郎大阪府知事は「籠池理事長の妻が府職員の写真を撮り始め冷静に話し合える状況ではなくなった」と理由を説明。調査の途中、諄子氏は突然、職員の写真を携帯電話で撮影。職員は「やめてください」と訴えたが、応じなかったという。調査は再度実施する方針だが、諄子氏が同席する場合は行わないと通告した。

 諄子氏が園長の保育園では、時間内に給食が食べられない園児は椅子の上に給食を置き、正座で食べさせるなどの虐待の疑いもある。大阪市は、園児への不適切な対応があったか、立ち入り調査する。また同園が補助金を不正受給した疑惑についても実態解明を進める。