ロシア政府による昨年の米大統領選干渉疑惑を巡る米下院情報特別委員会の公聴会が20日開かれた。連邦捜査局(FBI)のコミー長官が証言し、共和党候補だったトランプ大統領の陣営とロシア側との間に結託があった可能性について調査していると認めた。

 公聴会にはコミー氏のほか、国家安全保障局(NSA)のロジャーズ局長も出席。米情報当局トップが、大統領選干渉疑惑に関して議会証言を行うのは1月のトランプ政権発足以来、初めて。

 コミー氏は、選挙中にオバマ前政権に電話を盗聴されたとするトランプ氏の主張については「(主張を裏付ける)情報はない」と否定、盗聴を許可する令状が出された形跡はないと説明した。根拠不明の主張を繰り返していたトランプ氏は、苦しい立場に追い込まれることになりそうだ。

 米情報当局は、ロシア政府がトランプ氏の勝利を狙って民主党候補クリントン氏の陣営にサイバー攻撃を仕掛けたと断定。選挙中にトランプ陣営関係者がロシア情報機関と接触していたとみられており、FBIなどは違法性がなかったかを調べているもようだ。

 トランプ政権ではロシア絡みの醜聞が続いており、大統領補佐官だったフリン氏が就任前に駐米ロシア大使と対ロ制裁を協議したとして辞任に追い込まれた。(共同)