韓国の朴槿恵(パククネ)前大統領は21日、親友の崔順実(チェスンシル)被告と共謀し、サムスングループから巨額の賄賂を受け取ったとの収賄容疑などで取り調べを受けるため、ソウル中央地検に出頭した。1987年に改正された現行憲法下で検察に出頭を求められた大統領経験者は4人目。朴氏は憲法裁判所に罷免され不起訴特権を失っており、捜査は大詰めを迎えた。

 朴氏は大統領府を退去した12日、側近議員を通じ「真実は必ず明らかにされると信じている」と表明しており、容疑を否認するとみられる。

 地検は朴氏を聴取した後、いったん帰宅させてから逮捕状請求の必要性を検討するとみられる。

 地検は昨年の捜査では、朴氏が崔被告の支配する2財団への資金拠出を財界に求め、計774億ウォン(約78億円)を集めたことが強要や職権乱用に当たると判断。その後、特別法に基づき捜査した特別検察官は、サムスンが崔被告側に拠出した資金について、政権の便宜供与を期待した賄賂と見なし、朴氏を「収賄容疑者」と認定、検察に再び捜査を引き継いだ。

 朴氏は昨年11月、国民向け談話で捜査を受け入れる姿勢を示したが、その後は一転して事情聴取を拒否。憲法裁は今月10日、朴氏が崔被告の私益追求のため大統領権限を乱用、捜査にも協力しなかったとして罷免した。(共同)