6日午後1時50分ごろ、東京都板橋区の東武東上線東武練馬駅で、通過しようとした小川町発池袋行き快速電車に、男性がホームから飛び込んだ。衝撃で、運転席の窓ガラスが割れ、男性はそのまま上半身が車内に乗り込む形に。骨折などの重傷を負ったが、会話もできており、命に別条はないという。

 警視庁高島平署によると、男性は19歳の会社員。ホームの端から飛び込んだといい、自殺を図ったとみられる。割れた窓側にいたとみられる運転士も、腕や肩を打って軽いけがをした。男性が奇跡的に助かったことについて、同署幹部は「ホームを通り過ぎる電車と衝突しても助かったとは」と驚いていた。東武鉄道の担当者も、運転席の窓ガラスが割れたことで助かった例は「聞いたことがない」と話した。

 電車に乗り合わせた40代男性によると、車内に突然「緊急停止する」とのアナウンスが流れ、徐々に減速して停止。6両目だったため音などは聞こえなかったが、車両を降りて事故の状況を知ったという。「電車は結構スピードが出ていたと思う。(男性が)助かってよかった」と話した。乗客らは別の車両に乗り換えるなどするため、その場で全員が降車したが、大きな混乱などはなかったという。

 この事故で、東武東上線は約1時間20分運転を見合わせ、上下計34本が運休するなど約9000人に影響した。