タイ北東部ノンカイの税関当局は21日までに、中国人とベトナム人の精子を隣国ラオスに密輸しようとした疑いで、タイ人の男(25)を逮捕した。代理出産に使う目的だったとみられる。タイでは精子や卵子を売買することが法律で禁止されている。

 かつて代理出産ビジネスが盛んだったタイでは、日本人男性が産ませた乳幼児13人が保護されたことなどを受け、法規制の動きが加速。2015年には営利目的の代理出産などを禁止する法律が施行された。

 外国人夫婦はタイで代理出産を依頼できなくなり、あっせん業者がラオスなど周辺国の代理母に出産させる事案が増えているとみられる。

 当局によると、男はタイの首都バンコクからラオスの病院へ精子を運ぶ途中で、医療機関が発行したとみられる証明書も所持。昨年からラオスとカンボジアへ計20回以上運び、1回5000バーツ(約1万6000円)を受け取っていたという。日本人とタイ人のハーフの男に雇われたとも話している。

 大きなかばんを持って頻繁に国境を行き来していたため、不審に思った税関当局が監視していた。男は既に保釈金を支払い、保釈されたという。(共同)