短距離走でスタートの体勢を取る「よーい」から、「どん」に当たるピストル音までの間隔が短いと、選手がスタートを切る反応に遅れが出ることを、立命館大の大塚光雄助教(スポーツ科学)らのチームが実験で明らかにし、18日付の海外科学誌電子版で発表した。

 チームによると、一般的にタイミングは各スターター任せ。反応の差は約0・04秒とわずかだが、「国際大会を目指す選手はさまざまなタイミングの練習をした方が良さそうだ」としている。

 実験は20代の男性選手20人を対象に実施。「よーい」と「どん」を合図するブザー音の間隔を、1・47~2・1秒の5つのパターンにして5メートル全力疾走してもらい、体の一部が動きだすのにかかった時間を、ハイスピードカメラによる撮影やセンサーで調べた。

 すると、スタートの合図「どん」のタイミングが早いほど、スタートを切る反応が遅れる傾向があることが分かった。準備が整わないので、遅れると考えられるという。

 大塚助教は「一方、時間を空けすぎるとフライングの危険性が高まる。大会では公平性を保つため時間を均一にすべきではないか」としている。(共同)