大阪府は19日、運営する幼稚園への補助金約6200万円をだまし取ったとして、学校法人「森友学園」の籠池泰典前理事長(64)に対する詐欺容疑の告訴状を大阪地検特捜部に送付した。学園を巡る一連の問題で、補助金を支出した行政機関の告訴は初めて。

 府の調査結果では、塚本幼稚園(大阪市淀川区)に支給された2011~16年度の経常費補助金のうち、専任の場合のみ補助が受けられる職員の人件費3442万7千円を不正受給と認定。当時の園長の籠池氏と副園長の妻諄子氏が系列保育園の役職を兼任していたほか、職員に勤務実態がないケースもあった。

 11~15年度分の障害など特別な支援が必要な「要支援児」の受け入れ補助金2744万円についても不正な申請に基づく支給だったと認定、返還を求めている。

 要支援児の補助金に関し、幼稚園の元PTA会長図越寛氏(36)も同日、学園が自身の長女を要支援児と偽り、大阪府と市から計114万円の交付を受けたとして、詐欺容疑などの告発状を大阪地検に提出した。

 図越氏によると、長女は該当していなかったが、幼稚園は15、16年度に要支援児として申請。15年度には府から78万円、市から36万円の交付を受けたという。被告発人は「氏名不詳者」とした。(共同)