余震の恐れで避難命令、数千人の生還絶望
中国・四川大地震で、日本の援助隊が活動した四川省綿陽市北川県では大規模余震の恐れから避難命令が発令され、20日は住民のほか救助隊も退去、生き埋めとなっている数千人規模とみられる住民の生還の望みが絶たれた。同省アバ・チベット族チャン族自治州■川県にある巨大な紫坪埔ダムでは外壁の中心部が波打つなど損壊、上流で雷雨が予想され、決壊による新たな2次災害の恐れにさらされた。
20日現在の被害は、国務院(政府)によると死者は4万75人、行方不明3万2361人、負傷者は24万7645人。民政省によると、倒壊した家屋は536万戸、損壊家屋は2142万戸に上った。
中国の通信社、中国新聞社電によると、同日午前1時52分(日本時間同2時52分)ごろ、綿陽市平武県をマグニチュード(M)5・2の余震が襲い、家屋損壊などの被害が発生。死傷者が出たもようだ。
避難命令が出た北川県では、救助隊や医療隊のテントも無人となり、救助作業のためのクレーン車などの重機も現場に放置され、街は静まり返った。
紫坪埔ダムでは堤頂部に幅が50センチを超える亀裂が数十メートルにわたって走り、欄干は大部分が壊れた。決壊すれば約9キロ下流の都江堰市の約60万人が危険に直面する。中央気象台はダム上流で20日から3日間、雷雨が襲うとの予報を出し、現地は緊迫の度を増した。
一方、日本の国際緊急援助隊の医療チームが20日夕、被災地に向かった。中国外務省はドイツ、イタリアなどの医療チーム受け入れも表明。37人から成る台湾の医療チームも20日に被災地入りした。
国営通信、新華社によると、被災地への救援物資は鉄道による輸送だけでも20日までに薬品488トン、飲料水368万箱。民政省によると、被災者への支援募金、支援物資などは計139億2500万元(約2088億円)に達した。
筆頭副首相の李克強・共産党政治局常務委員は20日、■川県に入り、現場指揮に当たった。
※■はサンズイに文
[2008年5月20日21時5分]
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