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25年には米中印3国時代、日本は埋没

 米中央情報局(CIA)などで組織する国家情報会議(NIC)は20日、2025年の世界情勢を予測した報告書を発表した。米国の影響力が衰える一方で、中国やインドが著しく台頭し、米中印の3国が並び立つ時代の到来を予見した。

 日本については「米中両大国の板挟み」になり、大幅な外交戦略の見直しを迫られるなど、埋没感が強まる可能性を指摘。日中関係では<1>現状維持<2>反目―など4つのシナリオを提示し、中国が攻撃的な姿勢を示した場合に限定しながらも、日本が核武装する可能性に言及した。

 2020年の世界情勢を予測した05年の報告書で「米国は最も重要な国家であり続ける」と自信を示したのに比べ、大きな後退。変革期を迎えた超大国の現状を浮き彫りにしたと言えそうだ。

 報告書は今後の20年間が「新秩序への移行期間」で「危険に満ちている」と指摘。第2次大戦後に続いた米国中心の世界秩序が崩壊し、国際情勢が不安定化することを警戒した。米国は相対的な優位を維持するものの、中国とインドが多極化時代の新たな大国として、米国と影響力を競い合う存在になるとした。

 ロシアはそれら3国と並ぶ勢力を確保できるかどうか不透明で、イラン、トルコ、インドネシアなどの国々が発言力を増すと予測。欧州は「緩やかな成長を続けるが、影響力は失われるだろう」とした。

 日本は現在と同じ「中の上」程度の国際的地位を維持するが「米中の経済力や戦略の影響を大きく受ける」と予想。高齢化など人口構成の変化や政治、経済システムの変化が押し寄せ、自民党1党支配の時代は「完全に終わりを告げるだろう」と予測した。

 日中関係では<1>現状維持<2>反目<3>日本が中国に接近<4>米中が劇的に接近し、日本はその流れに追随-とのシナリオを提示。この中で、日本が核武装する可能性は低いものの、中国が日本に対し明確に攻撃的である場合はその限りでないとした。

 朝鮮半島に関しては、「南北国家が統一される可能性がある」とし、実現しない場合は「緩やかな連合国家」を形成している可能性を指摘。ただ北朝鮮が核計画を完全放棄しているかどうかは「不確定要素」とした。(共同)

 [2008年11月21日19時4分]


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